キュウレンジャーの副司令は捻れた世界へ2 (ページ47)

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リドル『ボクは、ずっと真っ赤な苺のタルトが食べてみたかった』

《！》

私が後ろを振り返ると今のローズハートさんが悲しい顔でみていた

リドル『たまに通りかかるケーキ屋さんのショーウィンドウに飾ってある宝石みたいなタルト』

映像は切り替わり勉強の風景へと変わる

リドル母「本日の古典魔法の勉強はここまで。明日までに今日勉強に登場した魔法倫理学における言語哲学の教本を50ページ予習しておくこと。では、次の魔法薬学の勉強の時間まで1時間自習にします」

《本当に分刻みの勉強の毎日だったんですね……どう考えても8歳の子供には難しい内容のはずなのに……》

幼少リドル「はい、お母様」

リドル母「お母様は少し用事があるから、また1時間後にね」

リドル『分刻みで詰め込まれるありとあらゆる学問。出来なければ出来るまで延長される学習時間』

《！それって！ある種の虐待じゃないですか！》

リドル『でも、これがボクの『普通』だった』

ｺﾝｺﾝｯ

幼少リドル「……窓を誰かがノックしてる？」

ローズハートさんが窓に近づくとそこにいたのは

《クローバー先輩と……誰？》

幼少トレイ「わ、出てきた！」

？？「なーなー。一緒にあーそーぼ！」

《あの特徴……エース達から聞いたチェーニャさんだっけ？》

クローバー先輩にローズハートさんの事を聞きにいく前日、エース達は妙な人に彼の事を聞いたらクローバー先輩が詳しいと教えてもらったという

特徴も教えてもらったので間違ってはいないはず

幼少リドル「キミたちは誰？」

幼少チェーニャ「俺はチェーニャ！こっちはトレイ。一緒にクロッケーしようよ」

チェーニャさんはローズハートさんを遊びに誘うが

幼少リドル「え……無理だよ。今は自習時間なんだ。勉強しなきゃ」

幼少チェーニャ「自習って、なにを勉強するか自分で決めていいがね。遊ぶのも勉強ってじーちゃんが言ってたにゃあ」

幼少トレイ「少しだけ、降りてこない？」

幼少リドル「…………。ちょ、ちょっとだけなら」

幼少トレイ「君の名前、聞いていい？」

幼少リドル「リ、リドル。リドル・ローズハート」

ローズハートさんはクローバー先輩とチェーニャさんに簡単な自己紹介をする

リドル『トレイとチェーニャと遊ぶのはすごく楽しかった。知らない事、やった事ない遊び』

《……楽しい思い出もあるじゃないですか^_^》

リドル『うん……2人はたくさん教えてくれた。それから1日1時間の自習時間は毎日お母様に内緒で部屋で