宇宙の救世主と彼女の物語11 (ページ31)

今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:1,167 hit

④ ページ31

集めたジェムを！」

リタ「見て？綺麗でしょ？あそこに溜まったえねるぎーで究極大サタンが復活するの！あははｯ！」

スティンガー「おい？本当の守り人はどうした？」

カグラ「本当の？」

スティンガーがリタに“本当”の守り人の居場所を尋ねる

リタ「あぁ…あの500年に一度真面目に勇者の願いを叶えてた人の事？…ﾌｯ…邪魔だったから宇宙の果てに飛ばしちゃった？あははｯ！」

スティンガー「！」

リタ「でもジェムの力は強すぎてあたしには集められなかった…だからあんた達、スーパー戦隊を利用させてもらった」

大和「どうしてこんな事を？究極大サタンが復活したら！お前だってどうなるかわからないだぞ！」

リタ「どうなったっていいのよ！！こんな宇宙無くなればいい！あたしの1番好きな言葉は宇宙死ね！」

大和「……」

スティンガー「……！」

その時、スティンガーのブラスターが僅かに光っていた

リタ「私の生まれた星に正義なんてなかった！」
_____________________________________________
貴方Side

マーベラスの通信端末からスティンガーが繋げてくれたブラスターからリタの過去が話されていた

リタ「皆、悪の言いなりで正義のヒーローの噂は聞いた事あったけど資源もなく貧しい星の私達なんて誰も助けてくれなかった！それどころか正義の味方面して近づいてきた奴等のせいで子供達が犠牲になって」

「…(子供…)」

私が幼い頃ザンギャックに嫁に寄越せと言われて父さん達や国民が拒否した後…奴等はこちらに兵士を向けて来て大人、子供関係なく殺されてしまって…私だけ逃がされた事を思い出して体が震える

ﾎﾟﾝｯ

「…！」

ふと私の頭に兄さんの大きくて優しい手が乗せられる

まるで大丈夫だと伝えてくれるみたいに

隣にいた姉さんも優しく抱きしめてくれる

リタ『…ｯあたしは何も信じられなくなった…だから！』

スティンガー『だから！そんな宇宙を滅ぼすってのか？』

「(スティンガー)」

リタ『ふｯ…そうよ？生きてたって何も信じられないもの！』

彼女の過去を聞いて…私に何ができるだろう？

生半可な気持ちで慰めても彼女が受けた傷が癒える訳じゃない…それこそ不愉快でしかない筈

リタ『だから…何もかも滅ぼしてあたしも死ぬの！』

スティンガー『だったら自分を信じろ！』

リタ『はぁ？』

スティンガー『自分を取り巻く宇宙に正義がない事を憎めるなら…お前は悪じゃない』

リタ『…』

スティンガー『お前の周りが悪の言いなり