アップルパイ 《 桃 × 赤 》

# ページ34

望と別れて1週間

たったある日の放課後









あれ以来望と話すこともなければ

目が合うことさえない









こんな状態なのに望の事を忘れることができない








はよ忘れんと望に迷惑かかるからはよ忘れなあかん


分かってはいるけど...









｢いつまでも無理するつもりなんよ｣







｢え、？な 何いうてんの神ちゃんっ｣








｢のんちゃんの事忘れられへんのんやろ｣









｢そ、そんなことな｢やったらっ！！何で...何で泣い
てんの....？｣









｢え...？な、泣いてへ...んっ ｣









泣くつもりなんてなかったのに



どんどん溢れる涙









｢今、こんなこと言うのが正しいかは分からへん｣



｢でも、聞いてほしい｣



｢しげは、ちゃんと自分の気持ち伝えた？｣








｢..... 気持ち..？｣









｢こんなにものんちゃんの事が好きやったってことち
ゃんと言うた？｣



｢伝えたところでもう1回付き合えるかなんて分から
へん....けど、これからしげが前に進むためにも｣









.









.









.









｢後悔して欲しくないっ｣









｢お、れは....自分の気持ちまだ伝えれてない｣









｢伝えなあかんと俺は思う、｣


｢のんちゃん5分前ぐらいに帰ったからまだ近くにお
ると思うで｣









｢か、かみちゃんっ！おれ 、！！｣









｢はよ行ってきっ｣









｢神ちゃんっ！ありがとうっ！！｣









.









.









.









.









｢好きやったなぁ....｣

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