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晃一side
まさか。
まさか1番前に架澄がおるやなんて思ってなかった。
ステージ上がってすぐ見つけた。
そりゃ、アイツ背ぇデカいし、目立つもん。
それになんでか俺のペンライト持ってるし。
8号車やったんか?
でもアイツ俺の方見てビックリしてる。笑
ほな8号車やなかったんや。
フリーライブが終わり、
休んでたらタクヤが女の子連れて帰ってきた。
彼女連れてくるなんて珍しいな。
よく聞いてみると聞いたことがある声、
そして、
「架澄です。」
えっ…今なんてった?
顔を見るとやっぱり架澄の姿。
アイツ、タクヤの彼女やったんか!
しかしよく聞くと幼なじみらしい。
ほんまにそれだけ?
心の奥がモヤモヤする。
なんでやろ…?
帰り道。
リョウガが最寄りで降りていった。
外を眺めてる架澄を見て今日の事を聞いてみた。
「タカシくんの歌声がよかった。」
…え、俺は?
待ってた答えとは全然違う答えが返ってきた。
なんかメンタルブレイク。笑
俺のペンライト振ってたのに。笑
あれ、またや。
なんでこんな風に思うんやろか。
モヤモヤ。
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作者名:蒼 | 作成日時:2015年10月10日 23時