かんちがい/おりうら ページ5
「どうしよ...。」
もうすぐでうらたさんの誕生日、それなのに
「プレゼント、買ってない...!」
ずっと前から考えてた。でも、
ー喜んでくれるかな?ー
ーこんなのいらないって言われたら...。ー
なんて考えてたら誕生日まで明日になっていた。
買うなら今日しかない。
うらたさんの誕生日なんだもん。いい日にしたい。
そうと決まれば早速、と思った時、
携帯の着信音がなった。
曲はもちろんうらたさんの歌った曲だ。
本人からは恥ずかしいからやめてと言われてあるけど
毎日うらたさんの声聞きたいし。
画面を見ると『坂田』の文字。
「あ、坂田くん。どうしたの?」
『Aちゃん! 今って時間あるー?』
「大丈夫だけどー、どうしたの?」
何かあったのかな...?
『実はな〜、明日うらさんの誕生日やん? でも、まだプレゼント買ってないんよ〜。だからAちゃんが良かったらなんやけど、一緒に行ってくれんかな思って。』
苦笑いする坂田くん。
「あ、私も! 何にするか悩んでたら今日になっちゃって...。」
『悩むってことはそんだけうらさんのこと好きねんな〜。』
「うん、大好き!」
『凄い勢いやな。じゃあ、近くのショッピングモールでも行こか!』
「うん! 入口で待ち合わせでいい?」
『全然ええよ! それじゃ!』
「はーい!」
通話終了のボタンを押してすぐに家を出た。
段々ショッピングモールの入口と坂田くんが見えてきた。
「坂田くん!」
「お、Aちゃん!」
「待ったー?」
「いや、大丈夫やよ! 僕も来たとこやから。」
「よかった...。じゃあ、行こ!」
「Aちゃんはどんなんにするん?」
「やっぱお揃いの物とかがいいかな。」
「うらさん喜びそう!」
「でも、いらないって言われたらどうしよ...。」
「はぁ? 大好きな彼女からの誕プレを嫌なんていう彼氏おるわけないやろ!」
何故か説得力がある坂田くん。
「そ、そっか。ありがと。」
圧に負けた返事だった。
自信持ってもいいかな?
「それじゃ、探しに行こか!」
「..うん!」
「ありがとな! Aちゃん。」
「こちらこそ! あ、当日のこと忘れてないよね?」
「当たり前やん!」
「それじゃあ、またなー!」
夕焼けを背景に手をふる坂田くんはまるで太陽のようだ。
うらたさんもこんな明るい人の方がいいのかな。
あぁ、またネガティブだ。
「..ばいばーい!」
思っていることを悟られないよう思いっきり笑顔で手を振った。
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千坂@センラー(プロフ) - 皆さんお疲れ様でした。すごく豪華メンバーで、憧れな人達ばっかで、つい次へ次へとみていました。そして気づけばあとがきでした。面白かったです。皆さんこれからもがんばって下さい。改めて、お疲れ様でした。 (2018年8月9日 20時) (レス) id: e4c0b2a914 (このIDを非表示/違反報告)
歩美(プロフ) - 皆さん!執筆お疲れ様でした。うらたさんの誕生日に、素敵なサプライズをありがとうございます!とっても面白かったです。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 91f91d2de7 (このIDを非表示/違反報告)
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