き /ヒスイ ページ16
うらたside
「ふーっ、終わったぁ！」
立て続けに仕事が入り、せっかく呼んだAとの相手すらもできなかった。
悪いことしたな…。
「Aー、終わったよ…って、寝ちゃったか」
ソファーにうずくまって寝ていたAを見て、仕事さえなければ1日ゆっくりできたのに…と罪悪感が湧いた。
「ごめんな、A…」
サラリと前髪を流して、その額に口付けた。
『…んっ…うら、たん…？』
「そうだよ。…ごめん、起こしちゃった？」
俺はAの隣に座って頭を撫でれば、目を細めて心地良さそうな顔になった。
『んーん、だいじょぶ。それより…仕事、終わったの？』
寝起き特有の舌足らずな喋りにグッときたけど、ポーカーフェイスを貫く。
「ん。だから、もうゆっくりできるよ」
『…そっか。よかった。』
そのまま俺に体を預けてきたA。
「う、おっ！ちょっ、A？」
普段甘えてくることがないAが自分からきたことに驚いていると、Aはポツポツと話しだした。
『…私ね、ちょっと不安だったの。最近会う回数が減って、うらたんがどんどん遠くなって…。このまま戻ってこないんじゃないかって。もう、一緒に居られないのかなって』
そしてAは泣き出してしまった。
思わず小さな体をギュッと抱き締める。
「っ、ごめん。そんなこと思わせてたなんて…」
どれだけ俺がAに寂しい思いをさせていたか、痛いほど実感した。
…でも俺は、Aを忘れたことはなかった。だから、これだけはわかってほしい。
「A。俺はずっと、お前が好きだ。いちばんに考えてるし、絶対離さない」
『っ！』
またボロボロと泣き出したAは、顔がぐしゃぐしゃになっている。
「もー…泣かないで？」
『っ、だって…んんっ！？』
俺はAの口をふさいだ。
こうやってキスをするのも、いつぶりだろう？
ずいぶん時間が経っているように感じる。
「ん……涙、止まったじゃん」
唇を離すと、顔を真っ赤に染めた愛らしい表情が俺を見つめていた。
『もう…急にしないでよ』
「ごめんって。でも…気持ちよかった、でしょ？」
一度してしまえばスイッチが入るのもそう時間はかからなかった。
もっと触れ合いたい。
「ねえ。続き…していいよね？」
それは彼女も同じなようで。
コクンと頷いた。
「ふふ。じゃあ遠慮なく、」
いただきます。
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千坂＠センラー(プロフ) - 皆さんお疲れ様でした。すごく豪華メンバーで、憧れな人達ばっかで、つい次へ次へとみていました。そして気づけばあとがきでした。面白かったです。皆さんこれからもがんばって下さい。改めて、お疲れ様でした。 (2018年8月9日 20時) (
レス) id: e4c0b2a914 (このIDを非表示/違反報告)
歩美(プロフ) - 皆さん！執筆お疲れ様でした。うらたさんの誕生日に、素敵なサプライズをありがとうございます！とっても面白かったです。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 91f91d2de7 (このIDを非表示/違反報告)
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