涙の後に ページ8
女の涙なんて慣れていてる。
何とも思わないはず。
だが何故だかせとかに泣かれると弱い。
高嶺「やれやれ。
せとかぁ。お前酔うと泣上戸になるのか?
ほらほら。もう泣かない。」
抱きしめたまま白衣の袖で涙をぬぐってやる。
せとか「高嶺さん、病院の匂いする。」
高嶺「んー?そりゃそうだ。
俺は今勤務中だ。」
せとか「はっ!そそそそうですよね!お仕事中でしたよね、
ごめんなさいっ。」
慌てて俺の胸から離れた。
フラ〜
と倒れそう。
とっさに抱きとめた。
せとか「なんか身体がふわふわします。」
高嶺「酔っ払いめ。」
せとか「へへへ。」
高嶺「へへへ、じゃないし。」
せとかをぎゅーっと抱きしめるとほのかに香水が香る。
いつだったか、せとかにプレゼントしたモノだ。
高嶺「会いに来てくれてありがとね。」
おでこにチュー。
ちょっと長めにサービス。
高嶺「でも、未成年の飲酒はダメ。
夜遅く一人で出歩くのもダメ。」
せとか「幸せです〜〜。
おでこに。おでこに、チュー。」
おでこにチューされたのが嬉しかったのか顔真っ赤にして両手で押さえて悶絶してる。
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作者名:kotori | 作成日時:2017年11月21日 22時