増渕くんとベッドで ページ42
ヤバイ、マジでこれは、ヤバイ。
全身が石になったように動かない。
寝返りでもうったもんなら、終わりだ。
…でも、めっちゃ気になる！！！！！
というのもまぁあれから二人でカレーを食べて、途中やべぇバレてるって思うところはあったけど、なんとかくぐり抜けた。
それから、なんか流れで？
一緒に寝ることになったはいいけど…
「 ( 全然寝れねえ、！) 」
女の子とこんな距離にいるのも初めてだし、どうせもう捕まるんだったら…そういう経験を一度や二度はしておきたいっていうのが本音。
でも蓮子に振られたばっかだし？Aちゃんってそういうキャラじゃ無さそうだし？
…待てよ、でもこの前市橋家に入れてたよな？
俺を助ける為だったんだろうけど。( いや、あれは本当に助かった。)
あの市橋が女の子の家に上がって何も無いなんて…うん、ありえない。
ってことは？！俺にも可能性が！
…って何考えてんだよ俺。
ついいつもの癖で寝返りをうってしまった。
目の前に広がるAちゃんの顔。
ドキン、と胸が大きく揺れる。
体の中から何かが湧き上がってくるような感覚がした。
「 ( 意外に、胸大きいんだ ) 」
ほんのり赤く染まった頬に小さな唇は僅かに開いていて、ああヤバイ。
そう思ってももう手遅れで。
俺の中の男の部分が理性ではどうにも出来ないほど大きくなっていた。
キス、くらいしたって気付かないよな。
そう自分に言い聞かせてゆっくりと顔を近付けた。
どんどん距離がなくなっていく。
もう少し、そう思った時Aちゃんの口が開いた。
『…市橋、くん…』
ピタッと顔が止まる。
すぐ目の前にあるAちゃんの目は閉じたままだから、きっと寝言なんだろう。
…市橋って、何で？
やっぱり市橋とは何でもないっていうのは嘘だと思う。
端から信じていた訳ではないけど、どこかで信じたくない自分がいた。
あの市橋とAちゃんが、なんて信じたくもない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
いつの間にか眠っていてしまったようで目が覚めたら隣にAちゃんはいなかった。
重い目をこすりながら部屋から出て階段を降りると、いつもより少しお洒落をしたAちゃんがちょうどリビングから出てきた。
『あ、増渕くんおはよう』
「…どこか行くの？」
『ああ、うん、ちょっと。でもすぐ戻って来るから。ご飯作って置いたから食べといて』
「え、あ、ありがとう」
『じゃあ行ってきます』そう告げたAちゃんの後ろ姿を見つめた。
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もくもく(プロフ) - はぁぁぁ、、だいすきです。。。市橋くん、、 (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
狛犬のリサ(プロフ) - 素晴らしい小説なんですけど、夢主を見ていくとだんだんトビオの事人として好きで恋愛対象ではないと思ってしまいますねこの回は (2019年1月22日 2時) (レス) id: 3d96b1b6a9 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - 優羽さん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです！（；_；）続編に移行することになりましたので是非ご覧下さい！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - あかねこっこさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）今日４話放送ですね！また更新するのでぜひ楽しみにして頂ければ！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - 初めまして。更新されると毎日読んでます。続きが読みたいです。更新待ってます。 (2017年8月7日 11時) (レス) id: e3622875d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2017年7月24日 0時
