市橋に気付かれる ページ28
この場所から、去らないと。
このままここにはいられない。
とりあえず一度、自分を落ち着かせないといけない。
焦って来た道を戻ろうとした時、両手で持っていたコーラとオレンジジュースの缶が手からこぼれ落ちた。
『まずい、』そう思った時にはもう手遅れで、ガタンッという音が静かな病院の廊下に響き渡った。
その刹那、目の前の病室の扉が開いた。
思わず顔を上げると正樹くんが私を見て目を見開いている。
「、っAちゃん？！」
そんな正樹くんの声に驚いたのか市橋くんの顔が私を捉えた。
口を開けて唖然としているようだった。
…そりゃそうだよね。だって殺す、なんて言葉を私に聞かれたんだから。
この凡下校生の私に。
「A、っ」
『、ご、ごめんなさい。失礼します、』
落ちた二つの缶を拾うこともなく私は全力で走り出した。
病院では走ってはいけないなんてこと分かっているけど、そこのエレベーターまでなら、そんな気持ちだった。
エレベーターに乗り込むと閉めるボタンを連打する。
彼らに捕まったら、今度こそ終わりだ。
いくら市橋くんでも許してはくれないだろう。
その瞬間怪我をして学校にやって来たマルくんの顔と、「あいつらにやられたんだ」と呟いた増渕くんの声が頭をよぎった。
怖い、怖い、恐い。
…手の震えが止まらない。
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もくもく(プロフ) - はぁぁぁ、、だいすきです。。。市橋くん、、 (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
狛犬のリサ(プロフ) - 素晴らしい小説なんですけど、夢主を見ていくとだんだんトビオの事人として好きで恋愛対象ではないと思ってしまいますねこの回は (2019年1月22日 2時) (レス) id: 3d96b1b6a9 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - 優羽さん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです！（；_；）続編に移行することになりましたので是非ご覧下さい！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - あかねこっこさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）今日４話放送ですね！また更新するのでぜひ楽しみにして頂ければ！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - 初めまして。更新されると毎日読んでます。続きが読みたいです。更新待ってます。 (2017年8月7日 11時) (レス) id: e3622875d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2017年7月24日 0時
