そこそこのおわり ページ1
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 平凡な日常なんて、そんなの存在しない
そこそこ楽しい日々もたった少しのことですぐに変わってしまうことだってある
たった一言、それだけで
現に私は今、窮地に立たされている
「俺と付き合え」
『…は？』
「…返事は」
『いやあの…え、』
目の前に立っているのは知らない人なんていないであろう、あの矢波高校のトップに君臨する男 市橋哲人 で。
その後にはゾロゾロと彼の取り巻きたちがいる。
( やばい、これは、まずい… )
そう思った時にはもう手遅れでジリジリと壁に追い詰められて、コンクリートの壁の冷たさを肌で感じた。
ここで断ったりなんかしたら間違いなく私はこいつらの餌食になる。
そしてきっとそんな私の骨を拾ってくれる人だっていない。
だけど告白を受けたりなんかしてみたら、それはそれで私の身が持たないだろう。
蓮子はなんでこんなやつのそばに平然といれるんだ、訳が分からない。
『いやあのその、大変申し上げにくいのですが…私、す、好きな人が、おりまして、ですね…』
「俺じゃないのか」
『…すみま、せん』
この人は一体どこからそんな自信が湧いてくるんだ！？
やばい頭がパニック状態で何も考えられない。
( 助けて、誰か… )
そんな時に浮かぶのはやっぱり彼の顔で。
( …っ増渕くん、)
増渕トビオくん。私が通うごく普通の高校、凡下高校のクラスメイトでどこか掴みどころのない彼だけど、静かにしんみりと私は彼に恋をしている。
授業中につまんなそうに空を見上げる横顔に惚れたなんて、言えるはずない。
『っなので、ごめんなさい！失礼します、』
自分でも驚くくらいもの凄い勢いで頭を下げてから私は走った。
これ以上ないくらいとにかく必死に。
「おい！待てよ」なんて取り巻きたちの声が聞こえるけど決して追いかけては来ない。
もしかしたら市橋さんが止めてくれているのかも、いやありえないかそれは。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…おい有原、」
「なに？」
「調べとけ、あいつの好きな人ってやつを」
こうして私の平凡な生活は一瞬にして幕を閉じた。
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もくもく(プロフ) - はぁぁぁ、、だいすきです。。。市橋くん、、 (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
狛犬のリサ(プロフ) - 素晴らしい小説なんですけど、夢主を見ていくとだんだんトビオの事人として好きで恋愛対象ではないと思ってしまいますねこの回は (2019年1月22日 2時) (レス) id: 3d96b1b6a9 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - 優羽さん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです！（；_；）続編に移行することになりましたので是非ご覧下さい！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - あかねこっこさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）今日４話放送ですね！また更新するのでぜひ楽しみにして頂ければ！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - 初めまして。更新されると毎日読んでます。続きが読みたいです。更新待ってます。 (2017年8月7日 11時) (レス) id: e3622875d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2017年7月24日 0時
