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関わらないでもらえませんか ページ15

MJ「…何言ってんだって、思うと思いますけど」

WZ「……」

MJ「あいつと関わらないで貰えませんか？」

WZ「は、？」



何を言ってるんだ、冗談にしては笑えない。それが一番に思ったことだった。

だけどミンジュンさんの目は真っ直ぐに前だけを見ていた。



MJ「あいつ、死ぬんですよ」

WZ「…知ってます」

MJ「ああやってまるで仮病みたいに笑ってるけど、本当に、死ぬんです」



頭では理解しているつもりだった。

だけどいざ俺と彼女以外のだれかからその言葉を聞くと、いきなり現実が押し寄せてくるみたいで。



MJ「先が分かってるやつと関係を持ったって、その先には、何もない。

ジフンさんの為にも、あいつのことはもう構わないでください」



その言葉が、ミンジュンさんなりの優しさなんだってことくらい俺だって分かる。

冷たくて無愛想な人だと勝手に思っていた。
だけど誰よりも彼女のことを考えてる、それは事実だ。

この人は俺よりもずっと、彼女のことを知ってるんだから。


だけど、俺は ────────────




WZ「…先がないなら、今を、作ってあげたいんです」


MJ「……」


WZ「過去も、未来も変えられないなら、今を変えるしか俺には出来ません。

彼女が生きている今を、見てみたくなったんです」



とっくに覚悟は、したつもりだ。
誰に何を言われようと俺はこの使命をやり抜くと。


しばらく沈黙が俺たちの間に流れた。



MJ「…どうして、わざわざ悲しむ道を選ぶんですか」

WZ「それがきっと俺に、今できる唯一のことだから、ですかね」



もう、迷いなんてなかったんだ。

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