スンチョルの怒り ページ16
( スンチョル )
バンッ
そう大きな音を立てて駆け込んでくるのは、あの大型犬のミンギュ。
SC「ミンギュもうちょっと静かに、」
MG「っヒョン！…あの人が来ました」
SC「来たって誰が？」
MG「────────────…… ユンジョンハンです」
その言葉に思わず眉が寄るのが自分でもわかった。
今更どんな顔でここに来たって言うんだ。
分かってる、ジョンハンだけが悪い訳じゃないことも。
──────── でももしあの時そこにジョンハンがいなければ？
…きっと佑人が犠牲になることだってなかった。
今も佑人はここできっと笑って、Aだってずっとここにいて。
また……五人で笑いあえていたはずだ。
事件を起こした犯人も意識を失っていたから行き場のない俺の怒りは ──────── ジョンハンへと向かった。
いつもガヤガヤと賑わうこの場所も今日は違う意味で賑わっている。
真ん中に立つジョンハンとそれを見ながらこそこそと話しながら囲む人達。
JH「……久しぶり、スンチョル」
SC「何の用だ」
ジョンハンは少し眉を下げると「相変わらず嫌われてるね、俺」と悲しそうに呟いた。
SC「わざわざそんな事言いに来たのか。
JH「スンチョルに聞きたいことがあって」
SC「俺は話すことなんてない」
JH「…佑人の事なんだ」
SC「っ、！」
────────────────
( ミンギュ )
下ろした拳をプルプルと震わせるヒョンに「落ち着いて」と声を掛けると、ヒョンは一度大きく息を吐いた。
SC「…帰れ」
JH「、スンチョル…」
SC「帰れって言ってんだろ！」
いきなり声を荒らげるスンチョリヒョンに周りの視線が集中した。
でもユンジョンハンはピクリとも動かない。
JH「────────────… 佑人が死んだ原因が、他にあるかもしれないって言ったら？」
SC「は？」
JH「おかしいと思ったんだ。
確かに俺は恨まれることも多かった、でも命まで狙われたことは無い」
SC「っ、…誰のせいで……
──────────── 誰のせいであいつが死んだと思ってるんだよ！」
顔を上げたスンチョリヒョンは恐ろしい程に怒りをあらわにしていて、ユンジョンハンに掴みかかった。
慌てて二人の間に止めに入ってもユンジョンハンを掴むスンチョリヒョンの手はビクともしない。
SC「……さっさと帰れ、二度と来るな」
それだけ告げたヒョンはユンジョンハンから手を離すとそのままどこかへ去っていった。
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ろき - ジスのスペルはJisooですよ! (2018年8月29日 9時) (
レス) id: de65e993c0 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - ののさん» コメントありがとうございます！そんなコメントいただけて嬉しいです！続編もぜひ楽しみにしていてください（ ; ; ）いつもありがとうございます！ (2018年8月21日 23時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - おでんさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）さっそく続編作ったのでぜひ楽しみにしていてください！いつもありがとうございます（ ; ; ） (2018年8月21日 23時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - ももりんご?さん» コメントありがとうございます！もう少しで終わるのでぜひ最後までお付き合いください（ ; ; ）いつもありがとうございます！ (2018年8月21日 23時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - ぱっぴやさん» コメントありがとうございます！！次で最終章になるのでぜひ楽しみにしててください！！いつもありがとうございます（ ; ; ） (2018年8月21日 23時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年6月24日 23時
