ジスの思い ページ8
ディノくんにそう言われたジスは目を開いて地面を見つめるだけ。
JN「ディノ、ハンソル。
悪いけど例の場所行ってもらえる？
Sが来てるらしい、僕もすぐ行くから」
VN「分かりました。
行くよディノ」
DN「えーAヌナ！
また来てくださいよ、待ってますから！」
ディノくんとハンソルくんが出ていくとジュンさんが私に向き直った。
JN「ごめんねびっくりさせて。
ちゃんとジスヒョンが説明するから」
ジュンさんはジスに目を向けると一度肩を叩いてディノくんハンソルくんたちを追いかけて行った。
JS「…ごめんA」
『なんで謝るの？SVTって何？』
JS「…Aがいなくなってからこの地区に三つのチームが出来たんだ。
僕はそのTの副リーダーをしてる。
ほとんど形だけだけどね」
『
──── スンチョルと、ジョンハンは？』
ずっと気になっていたことだった。
私がここを出てからしばらくしてジョンハンからの連絡がなくなった。
その数日後には、スンチョルも。
そしてジスが二人のそばにいないことも。
JS「…あの二人は、今は一緒にいない」
『なんで、何があったの』
JS「ごめん僕の口からは何も言えないんだ」
こんなに苦しそうなジスの顔、初めて見た。
『どうして、何も教えてくれなかったの』
JS「…」
『…ジス』
きっとジスはこうしてディノくんに話されなければ私に話すつもりはなかったんだろう。
JS「…また、いなくなると思ったから」
『え？』
JS「僕らはもう今までと違うんだ。
全員と仲良くするなんて出来ないんだよ。
…もしAがスンチョルとジョンハンと会ったら
────僕らはもう二度と、会えないかもしれない」
『そんな、』
JS「…もう大切なもの失いたくなかった」
悲しみに呑まれたジスの目に思わず手を伸ばした。
ジスは私の手を掴むとゆっくりと自分の頬に当てて目を閉じる。
でも、ごめん。ジス。
──── 私はどうしても会わなきゃいけない。
まだ、過去はかわっていないはずだから。
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くま - めちゃくちゃ面白いです、超楽しみにしてます！！！ (2018年6月3日 21時) (
レス) id: 5637657b9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）これからも頑張ります！！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - コメント失礼します！話の雰囲気好きすぎます！！更新頑張ってください！ファイティン！！ (2018年6月2日 0時) (レス) id: 52ba374a9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、、これからもがんばります！ (2018年5月24日 8時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - callcallacllの世界観を壊さずにすんなり話に入っていけて、とても面白かったです！更新楽しみに待ってます(*^o^*) (2018年5月21日 16時) (レス) id: 783077e291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年5月19日 15時
