ジョンハンの覚悟 ページ45
( ジョンハン )
「ヒョン、これ落としましたよ」
振り向くとそこには笑顔を浮かべたウジ。
ウジが手を差し出すとそこに光るのは小さな十字架のピアス。
思わずポケットを確認すると、やっぱりそこには何も無い。
JH「悪い、ありがとう」
そう言って受け取ろうとするとウジはすぐに手を引っ込めた。
WZ「これ、Ｔのホンジスのピアスですよね？どうしてヒョンが？」
JH「…拾ったんだよ」
WZ「そうなんですか。
──── てっきり盗ったのかと」
ウジには何もかも見透かされてる気がする。
だからこいつには嘘をつけない。
JH「…俺もジスのだって気付いたけど、何かに使えるかと思って持ってた」
WZ「ヒョンは素直ですね本当に」
ウジからピアスを受け取るとまたポケットにしまう。
さあ、これからこれをどうしようか。
WZ「Ｔのムンジュンフィ、Aさんのこと狙ってるみたいですよ」
JH「…は？」
WZ「まあ狙ってるというか駒として狙ってる、って方が正しいですけど」
JH「どういう意味だ」
WZ「いやあ、僕からこれ以上は…」
ウジのこのセリフは金が絡まないと話さない、ということだ。
──── たとえ、同じＶの仲間だとしても。
JH「…分かった、出すよいくらでも」
WZ「さすがハニヒョン、分かってますね。
──── ムンジュンフィがここを統括しようとしてるって話は知ってますよね？」
JH「ああ、まあなんとなくは」
ムンジュンフィはそういう奴だ。
全てを手に入れようとする。
その先に何の目的があるかは知らないけど。
WZ「そのための駒としてAさんを使おうとしてる。
その為に自分のチームに入れようと必死なんです、ホンジスを使って」
JH「…Aを？」
WZ「だってAさんはそれぞれのチームの幹部と深い繋がりがあるんだから。
彼女の使い方次第では、ＳＶＴを破壊させることなんて容易いはず」
怒りで体が震えるなんて、初めてだった。
あれだけ俺たちを、もちろんスンチョルとジスもだ。
大切にしようとしてるAを使おうとするなんて。
Aが傷付く顔なんて、簡単に想像できる。
WZ「今度Ｓに乗り込むようですよ、もちろんAさんがいる時に。
…モタモタしてる時間なんてないと思いますけど」
JH「……」
WZ「大切な人なんですよね、ハニヒョンの」
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くま - めちゃくちゃ面白いです、超楽しみにしてます！！！ (2018年6月3日 21時) (
レス) id: 5637657b9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）これからも頑張ります！！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - コメント失礼します！話の雰囲気好きすぎます！！更新頑張ってください！ファイティン！！ (2018年6月2日 0時) (レス) id: 52ba374a9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、、これからもがんばります！ (2018年5月24日 8時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - callcallacllの世界観を壊さずにすんなり話に入っていけて、とても面白かったです！更新楽しみに待ってます(*^o^*) (2018年5月21日 16時) (レス) id: 783077e291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年5月19日 15時
