恋に落ちたミンギュ ( スンチョル ) ページ31
( スンチョル )
毎年、佑人の命日には花束を添えに行く。
大体は一人で来るけど、今年はミンギュが俺が行くと言ってうるさかった。
佑人のことはAから聞いたらしい。
SC「ミンギュが来たいなんて何企んでんの？」
MG「うぇ！？や、やだなースンチョリヒョン。
何も企んでなんか…」
ははは、と笑うミンギュは目を左右に行ったり来たり。
…本当に嘘がつけないやつだ。
SC「…Aに会えるとは限らないぞ」
MG「ええ！？
い、いや、別にヌナ目当てな訳じゃないです！」
SC「ふーん」
俺は知ってる、あんなに女好きのミンギュが今日例のたくさんいる彼女との約束を断ったことを。
ミンギュのAへの視線に気付かなかった訳じゃないけど、大勢の中の一人になるなら手は出さないで欲しい、っていうのが正直な気持ち。
…良い奴ではあるんだけど。
お墓の前につくと置かれている一本の花束。
MG「…これ、ヌナのですかね」
SC「いやジスだと思う」
いつも気になっていた。
毎回俺が来るより先に置かれている紫の花。
どうやらカンパニュラという花のようで、調べてみると花言葉は
──── 「 後悔 」
偶然では、ないと思う。
花言葉で気持ちを伝えるなんてきっとジスしか思いつかないから。
MG「珍しい花ですね」
SC「そうだな」
その隣に自分たちの花を置いた。
そのまましゃがみこむと目を閉じて手を合わせた。
しばらくするとミンギュが隣で立ち上がるのが分かる。
MG「ヌナ、最近来ないですね」
SC「最近ってまだ一回しか来てないだろ」
MG「そうですけど…
せっかく仲良くなれたのに」
ミンギュの耳が垂れ下がるのが見える。
…犬みたい。
SC「珍しいな、ミンギュがそこまで気にするなんて」
MG「えっ」
SC「自分に気がある女にしか手出さなかったのに」
MG「別にそういう訳じゃ…
ただ、放っておけないっていうか」
昔からAは人気だった。
だけど俺達が周りにいたからかなかなか手を出せない存在らしい。
MG「ヌナって、彼氏とかいるんですかね」
SC「さあなー」
今だから言える話だけどAの恋をみんなかき消そうと必死だった。
特にジスなんて誰よりもそれに尽力してたのにあいつの前ではジェントルマンに戻ってしまうんだから。
SC「…本気じゃないなら手出すなよ」
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くま - めちゃくちゃ面白いです、超楽しみにしてます！！！ (2018年6月3日 21時) (
レス) id: 5637657b9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）これからも頑張ります！！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - コメント失礼します！話の雰囲気好きすぎます！！更新頑張ってください！ファイティン！！ (2018年6月2日 0時) (レス) id: 52ba374a9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、、これからもがんばります！ (2018年5月24日 8時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - callcallacllの世界観を壊さずにすんなり話に入っていけて、とても面白かったです！更新楽しみに待ってます(*^o^*) (2018年5月21日 16時) (レス) id: 783077e291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年5月19日 15時
