ジョンハンとの再会 ページ26
『っ、ハニ？』
JH「…なんで、A」
『ハニ、！』
ああ、どうしよう目頭が熱い。
ハニの手に握られていた花束は宙を舞って地面へと落ちた。
それと同時に駆け寄ってくるハニは目の前まで来ると勢いよく私を抱き締める。
それと同時に、私の目から涙がこぼれ落ちた。
JH「…なんで何も言わず出ていったんだよ！」
『っごめん、』
JH「もう会えないかと思った」
久しぶりに感じる、ハニの匂いだ。
一番最初に仲良くなったのがハニだった。
滅多に泣くこともないハニの声が少し涙声に変わっているのは気のせいじゃないと思う。
ゆっくり私を離すと綺麗な目と視線がぶつかる。
JH「やっと、叶った」
『え？』
JH「…佑人が会わせてくれたんだなきっと」
どういうことだろう、そうハニを見てもただ微笑むばかり。
でもその笑みが懐かしくて心が満たされた。
気が付けばさっきのドギョムさんはいなくなっていて取り残された花束が二つ。
その花束を見た私にジョンハンは告げた。
JH「毎年来てる、命日には必ず」
『…ジスとスンチョルも？』
そうだな、と呟いたハニはお墓のそばに置かれている二つの花束に視線を向ける。
JH「…ここに来ればいつか会えると思ってた、
──── Aに」
『私もまさかここで会えるなんて思ってなかったよ』
きっとVのリーダーだというウォヌさんの元を訪ねるのも時間の問題だったはず。
『ハニは今何してるの？』
JH「…あんまりこの街にはいない。
月に一度帰ってくるかどうかって所」
知ってんでしょ俺らのことは、そういうハニは落ちた花束に近付くと拾いあげた。
『詳しい事まではわからないよ』
JH「知らなくていいよ」
『…なんで、』
JH「Aのことだからどのチームにも入ってないんだろ？
深く知れば知るほど決めなきゃいけなくなる。
だったら知らないままの方がお前のためだよ」
ジョンハンは一番私のことを理解してくれる人だった。
何も言わなくても何故か見透かされていて。
『自分のチームに入れって言わないの？』
JH「…そもそも俺はずっとVにいる訳じゃないし。
それにどっか一箇所に固まるなんてそういうの苦手だろ？」
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くま - めちゃくちゃ面白いです、超楽しみにしてます！！！ (2018年6月3日 21時) (
レス) id: 5637657b9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）これからも頑張ります！！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - コメント失礼します！話の雰囲気好きすぎます！！更新頑張ってください！ファイティン！！ (2018年6月2日 0時) (レス) id: 52ba374a9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、、これからもがんばります！ (2018年5月24日 8時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - callcallacllの世界観を壊さずにすんなり話に入っていけて、とても面白かったです！更新楽しみに待ってます(*^o^*) (2018年5月21日 16時) (レス) id: 783077e291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年5月19日 15時
