変わっていないはずなのに ページ13
MG「あれ、知り合いですか？」
ずっと会いたかったスンチョルは、全く変わっていなくて。
だけど初めて見た彼のスーツ姿に時の流れを感じてしまった。
スンチョルは驚きのあまり目を開いたまま。
ミンギュさんがキョロキョロと私とスンチョルを見る。
SC「何でいんの、
帰ってきてたのか？」
『うん、今日帰ってきたばっかりで』
MG「…スンチョリヒョンの知り合いですか？」
SC「うん、幼馴染なんだ」
そう告げたスンチョルは私を見つめながらゆっくりと近づくと目の前でしゃがみこんだ。
SC「──── おかえり、A」
『っ、ただいま』
何も変わってない、スンチョルだって。
なのに昔とは確実に違うんだ。
それがもどかしくて仕方ない。
スンチョルは「ほら立って」と腕を支えながらゆっくりと起こしてくれる。
SC「Aのこと部屋まで連れていくよ。
ミンギュ、ここ任せてもいい？」
MG「もちろん！
ヌナ、落ち着くまでゆっくり休んでいってくださいね」
『ありがとう、ミンギュさん』
MG「僕の方が年下なんですから！
ミンギュって呼んでください！」
『…ありがとうミンギュ』
────────────
SC「なんでここが分かったの？」
『ある人が、ここのこと教えてくれて。
スンチョルがいるって』
お店を真っ直ぐ進むとSTAFF ONLYと書かれた扉があって、スンチョルは戸惑うことなく奥へと進んでいく。
きっとハンソルくんのことは言っちゃいけないと直感で思った。
スンチョルに連れていかれた場所は真ん中に大きなビリヤードが置いてある。
ジスたちの所とは全く雰囲気が違って、こっちはかなり落ち着いた感じ。
SC「…ある人、ねえ」
『ごめんね、勝手に来ちゃって。
ミンギュくんにも助けてもらって、まだお礼もちゃんと言えてないのに』
SC「それは後でちゃんと言えるよ。
代わりが来たらミンギュもこっちに来るだろうし」
座って、と差し出された椅子に腰掛ける。
ビリヤードの奥には何故かバイクが置いてある、室内なのに。
SC「Aに手出した奴ら、目はつけてたんだ。
チームに入ったばっかりだったけどずっと固まってばっかりだったから、もしかしてとは思ってた。
でもその結果、Aのこと傷つけて…
本当にごめん」
スンチョルは顔が見えなくなるくらい深く頭を下げた。
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くま - めちゃくちゃ面白いです、超楽しみにしてます！！！ (2018年6月3日 21時) (
レス) id: 5637657b9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）これからも頑張ります！！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - コメント失礼します！話の雰囲気好きすぎます！！更新頑張ってください！ファイティン！！ (2018年6月2日 0時) (レス) id: 52ba374a9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、、これからもがんばります！ (2018年5月24日 8時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - callcallacllの世界観を壊さずにすんなり話に入っていけて、とても面白かったです！更新楽しみに待ってます(*^o^*) (2018年5月21日 16時) (レス) id: 783077e291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年5月19日 15時
