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『…本当にすみませんでした』
「本当ですよ！
三澄さんのお母様がいらっしゃってたから丸く収まったものの、信用問題に関わりますからね」
ミコトたちが佐野さん家族を送りに行っている間、私もしれーっといなくなろうと思っていたのに所長に呼び止められた。
こうやって所長に頭を下げることももう慣れるほどで。
中堂先生とか中堂先生とか、中堂先生のせいで。
────────────
『もういいって、そんな…』
「ただでさえ父親が亡くなって悲しんでるのにこんな状態になってたら、誰だって思いますよね」
『だけどこのままじゃ佐野さんが悪者にされちゃうのに』
「送ります」と言ってくれた久部くんと帰る帰り道。
てっきりバイクに乗るのかと思っていたけど、久部くんはバイクを押しながら二人で並んで歩いている。
『…どうにかしてあげたいのに』
「、そうですね」
いろいろと考え事をしていたら隣で止まっていた久部くんに気付かなくて、ふと後ろを見ると少し離れたところに久部くんが立っていた。
『久部くん？どうかしたの？』
「…あの、黛さん。
あの脅迫状って黛さんが何か関係してるんですか？」
『っ、え』
「あの時の黛さん様子が変だった、っていうか…」
言葉を詰まらせる久部くん。
まさか彼にも気付かれているとは正直思わなかった。
『何も無いよ、ただビックリしただけ』
「でも過去のことと何か関係が、」
『本当に何も無いから！』
「、っ黛さん」
『じゃあもうすぐだからごめんね。
送ってくれてありがとう』
それだけ告げて足早にこの場から去る。
久部くんの顔は見れなかった。
彼から見えなくなった角で思わず座り込む。
『…、なんで今頃…』
──── お前の事は俺らが絶対守るから！
『、助けて』
こんなことを思い出してしまうんだろう。
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ゆう - 素敵な小説ありがとうございます。続編楽しみに待っております！ (2018年3月17日 16時) (
レス) id: e85ad242c1 (このIDを非表示/違反報告)
あーぽん - めっちゃ面白いです！木林さん好きなので次がきになります！ (2018年3月17日 12時) (レス) id: 54c07bea64 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - アイリスさん» はじめまして、ご指摘ありがとうございます。誤字を訂正させて頂きました。お手数お掛けしすみません。これからも檸檬のなみだを宜しくお願いします！ (2018年3月4日 16時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。誤字報告、ご指摘をさせていただきます。8の「激を飛ばす」は「檄を飛ばす」が正しいです。また「檄を飛ばす」という表現よりも「不満を漏らす/零す」が適切だと思います。出すぎた真似でしたらすみません。 (2018年3月3日 22時) (レス) id: 2bfa349df7 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - にしじまさん» 初めまして！コメントありがとうございます（；_；）なんて嬉しいお言葉、、がんばります！！！ (2018年3月2日 13時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年2月20日 23時
