54話 ページ4
ほらソースついてる、と携帯を見せられたAはハンバーガーを一気に飲み込み今すぐ消して!とその携帯を奪おうとする。
伏「だからソースついてるって…」
『…なっ、、』
携帯を奪おうと近づいてきたAの頬に手を添え、親指でソースを取る。それをペロッと舐める伏黒。
伏「バーベキュー味もうまいな。テリヤキと交換する?」
『…し、しません。ちょっと、トイレ行ってくる』
Aは何も持たずそそくさとトイレに行ってしまった。
虎「俺達は何を見せられてたの?」
釘「慣れろ。アンタがいない間は私はこれを1人で見せられてた」
こうして暫く経っても戻ってこないAを心配した伏黒はAに電話をかける。けど着信音はすぐそこで聞こえる。そこはAが置いて行った鞄の中。
虎「鞄の中から聞こえるよな?」
釘「そーね。伏黒がどーせ探しに行ってくれるでしょ」
伏「…あぁ、探しに行ってくる」
そう言いすぐに探しに出た伏黒。
釘「最終手段は放送で名前を言いふらしてやるわ」
虎「この歳でそれが1番恥ずかしい」
一方Aは気付いたらたどり着いていたトイレで鏡の前に立っていた。ポケットから取り出したタオルの端をソースが付いていた口の端に当てる。そしてさっきの伏黒の行動がフラッシュバックする。
『(何でこんなドキドキしてんの…)』
Aは自分でもわからないこの感覚に戸惑っていた。考えても仕方ないと外に出たはいいが…
『えっと…どっちだ?』
何も考えずたどり着いたトイレ。外を出てみればよくわからない景色に戸惑うA。取り敢えず進んでみようと足を動かす。
『はぁ、何も持ってこなかった自分を恨む…こう言う時に限ってキャストさんもいないから、マップもらえないし…』
?「あの、どうかしましたか?」
『あ、いや、友達と逸れちゃって…』
困ってるAに話しかけて来たのは、同い年くらいの男子。その男子もAから見たら困ってるように見える。何故ならペットボトルの飲み物を5.6本落ちそうになりながら抱えているから。
『あの…半分持ちますよ』
?「え…あ、いや!そう言うつもりで話しかけたわけじゃなくて、1人手ぶらで困ってる様子だったんで話しかけちゃって、でもこのままじゃなにもできないや…」
『ふふ、わかりましたから。取り敢えず持ちます』
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時