61話 ページ11
戸「あのさ、何で俺が名前知ってるか気にならないの?」
『っあ!私名前言ってなかった!…あれ?何で知ってるの?』
戸「ハハッ、今気になったんだ。気持ち悪いとか思わないでよ?…実はこの間ディズニーで迎えに来た男の子が言ってたから、覚えてたんだ。」
『え!凄い、あの一瞬で!?』
Aはもはや神業を見たかの如く讃え、改めて自己紹介をした。
戸「り、龍ヶ崎!?思ってた印象と違うというか…何かこう、Aさんは、天使って感じだから…」
『て、天使!?』
戸「ちがっ!天使じゃなくて!いや、天使だけど…そーいう事じゃなくて!そ、その"龍"って言う強いイメージよりかはもっと、優し〜イメージって言いたかった!!」
自分の発言に突然顔を赤くして慌てて言い直す戸塚に、Aも思わず吹き出して笑ってしまう。そんなAを見て、戸塚も自然と笑みが出る。
『ふふ、はははっ。戸塚さん焦りすぎ』
戸「そんな面白いかな?でもAさんが笑ってるならいっか」
途中ベンチに座って話をしたりして、気付けば2時間近く話をしていた。
戸「今日とても、楽しかった…その、また会ってくれる?」
『うん、勿論。今度は今日話した私の友達にも会わせたいなぁ〜』
戸「ハハッ俺も会ってみたいな。それじゃあ気を付けてね」
そう言い手を振り戸塚が見送る場所は駅。Aもありがとうと手を振り改札に入る。まだ外は明るいがランチの予定だった為、流石に暗くなるまで居させるのはと思った戸塚はお開きにした。
そして寮に着いて待ち構えていたのは、任務から帰っていた釘崎だった。
釘「どうだったの?ランチ」
『カレー食べたんだけど、美味しかったよ』
釘「食べ物の感想聞いてんじゃねぇ。その男とはどうだったか聞いてんの」
『あぁ、楽しかった』
そう言ってにっこり笑うA。釘崎は自分達にしかその笑顔を向けないと思っていたから、少し唖然としてしまった。
『野薔薇?』
釘「あ、いや、ならよかったわね。(こりゃ伏黒やべーぞ)」
その日の夜は虎杖の部屋でみんなで鍋をつついていた。
『戸塚さん年の離れた弟が2人もいて、写メ見たけど凄い可愛かったんだよね』
伏「へー」
虎「弟いいなー」
釘「私はお姉ちゃんが欲しい。」
話題は戸塚のことで盛り上がり、明らかに興味がない者が1名。その1名に向かって釘崎はニヤけながら口を開く。
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時