51話 ページ1
交流会も終わり、京都校の皆が帰る頃。
東「じゃあな、ブラザー。Aも俺を諦め次へ進め」
伏「Aは最初からアンタの事何とも思ってません」
『恵の言う通り、最初から粘ってませんし、次も何もまだファーストステージにも足を踏み入れてません』
虎「俺より嫌な設定にされたな」
そして東堂は気付いていない。東堂以外はもう出発している事に。
釘「あの、もう皆行っちゃったけど」
東「何!?いつも俺が前にいるからか先に行ってると思ったのか…?」
そう言いじゃあな、と手を挙げ高専を出て行った。
『ポジティブなところは見習おう…』
釘「そう思うアンタはもう十分ポジティブよ」
交流会も終わり、いつもの日に戻る。ただ違うのは虎杖がいるという事。
伏「落ち着いた所で聞こうと思ってたが、虎杖は死んでる間何してたんだ」
虎「ひたすら映画見て、五条先生と特訓」
釘「映画ぁ?呑気なものね」
虎「呑気なもんか!学長が作った人形持たされて、それに呪力を送って、少しでも途切れるとぶん殴られるんだぜ!?」
『それで呪力をコントロールね。その間、任務とかはあったの?』
虎「…あった」
Aの質問に少し顔色を変える虎杖。その事に任務の内容に興味を持ったAは虎杖に踏み込む。
『内容、聞いてもいい?』
虎「あぁ、大まかに言うけど」
そう言い話始めた虎杖。継接ぎの人型特級呪霊。人の魂の形を変え人の原型をかえられ、自分の体も自在に形を変えらる。そしてありとあらゆる攻撃を仕掛けてくるが、そいつは魂そのものを攻撃しないとダメージを与えられず、すでに自身の魂に宿儺を宿している虎杖は、そいつにとって天敵である。そして、それをあと一歩のところで仕留め損ねた事を話した。
Aは虎杖の話を聞いて、兄の清を殺した呪霊の事を思い出す。だが、違うのはその呪霊は継接ぎの姿ではなく、自身の形は変えられなかった。Aはこの時は似たような呪霊がまた生まれたという認識をした。
『…話してくれてありがと。でも今度は私達皆でその呪霊を祓うだけだね』
虎「…っ!応!!じゃあ、俺からも聞きたい事あるんだけど」
『何?』
虎「何で呪術師目指してんの?…あ、いや、施設から出たくてこの選択肢を選んだって言うのは知ってるけど、死が近いこの仕事をそんな理由だけで続けられないと思って…これから先、自分であろうと仲間であろうと、死がないとは言い切れないこの中で何でかなって」
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時