第112話 ページ13
一方、一星は彼らの様子を見て忌々しそうに顔を歪めた。ラフプレイ対策をしていると教えたにも関わらず、中途半端な攻撃しか仕掛けない彼らに不満を隠せなかった。
「あいつら、忠告してやったのに！」
そして彼は、何かに気付いた様な顔をすると、スパイクから鏡を出して風丸の目を眩ませた。それと同時に、サウジアラビア選手2人の蹴りが風丸の足を襲う。痛々しい悲鳴を上げてその場に座り込んだ風丸を見て、Aは思わず自分の口を手で覆った。
「大丈夫か！？風丸！！」
ゴール前から走ってくる円堂に、風丸は足を抑えながら苦しげに頷いた。
「すまない…。避けれると思って油断していた。」
皆に囲まれている風丸から目を逸らしたAは、一星の方へと視線を向ける。一星は、彼女と目が合うと気まずそうに顔を逸らした。
「…そっか。」
そんな彼を見たAは、小さくそう言うと再び風丸に視線を戻し、担架でベンチへと運ばれていく彼を悲しそうな顔で見つめた。
風丸と交代でDFに入ったのは岩戸だった。岩戸は、やや険しい表情をしている少女の姿をちらりと見ながら自分のポジションへ着いた。
「キープレイヤーの風丸を潰した！」
「あのポジションは、日本DFの穴だ。」
日本とは対照的に明るい顔をするアンドレアスとヒソカを、Aはギリッと睨みつける。
「…何だ、結局信じるんじゃないか。」
彼のことを無能呼ばわりしておきながら、調子の良い奴らだ。腹ただしい。何もかもが、腹ただしい。
彼女の鋭い視線を感じたのか、アンドレアスがAの方に目を向ける。彼と目が合ったAは、更に険しく顔を歪めた。
「…ふん、性悪女が。」
彼女の顔を見たアンドレアスは不機嫌そうにそう吐き捨て目を逸らした。
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エル(プロフ) - かなりさん» かなりさん、初めまして。嬉しいお言葉ありがとうございます…！！頑張って完結させますのでこれからも宜しくお願いします。 (2020年5月23日 21時) (
レス) id: 48e524db4d (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私は、この小説が大好きです！！ずっとこの小説のコメントが書けなくてごめんなさい。でもこの小説はドキドキしながら読んでいます！これからもずっとこの小説を最後まで続けて欲しいです！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2020年5月23日 21時) (レス) id: d3ceb655af (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - かなえさん» ご感想ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません(/ _ ; )嬉しいお言葉を頂けてとても励みになります！今後も宜しくお願いします。 (2020年2月17日 18時) (レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» 名無しのりんごさん、ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません(/ _ ; )諸事情で更新頻度落ちてるんですけど、必ず完結させますんで今後も宜しくお願いします！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 私は、超語彙力がないんです！うらやましい！すごく面白かったです！シリアス展開で、ボケ要素少なめの真剣な感じで、なんかこう……ビリビリきました！ずっと応援しています！ (2020年1月11日 21時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2020年1月4日 18時
