第107話 ページ8
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部屋の中で用心深そうに周囲を見渡しているAを見て、野坂は困った様な笑みを浮かべた。
「そんなに警戒しないでよ。誰も来ないし、君に何かするつもりも無いから。」
その言葉を聞いたAは、きまり悪そうな笑顔を見せ肩をすくめたが、再び真剣な表情に戻りゆっくり野坂に近づいた。
「…お願いがあるの。私たちを助けてほしい。無論、それなりの対価はお返しする。…私の頼みを聞いてくれるなら、何だってする。」
野坂を真っ直ぐに見つめると、彼女は先程の事を全てありのまま話した。そして、昨日彼に言えなかった自分の本当の思いをそのまま伝えた。
「今更、都合が良過ぎるよね…。でも、これ以上は見ていられない。私はもう、誰も傷つけたくない。誰も、失いたくないの。」
野坂は、はっきりした口調で意思表示する少女をじっと見つめた。昨日とは違い、その瞳には迷いの色が無かった。
「共に戦って下さい。私を、貴方たちの仲間にして！
これまでの落とし前はきちんと付けるから！」
更に口調を強めた少女を見て、野坂は表情を緩めた。そして、再び彼女に手を差し出した。
「うん、共に戦おう。」
それを聞いたAの顔がぱっと明るくなる。安心した様な、感激した様な笑顔を見せると、彼女はそっと野坂の手を握った。そして、小さな声で何度も「ありがとう」と繰り返した。
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エル(プロフ) - かなりさん» かなりさん、初めまして。嬉しいお言葉ありがとうございます…！！頑張って完結させますのでこれからも宜しくお願いします。 (2020年5月23日 21時) (
レス) id: 48e524db4d (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私は、この小説が大好きです！！ずっとこの小説のコメントが書けなくてごめんなさい。でもこの小説はドキドキしながら読んでいます！これからもずっとこの小説を最後まで続けて欲しいです！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2020年5月23日 21時) (レス) id: d3ceb655af (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - かなえさん» ご感想ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません(/ _ ; )嬉しいお言葉を頂けてとても励みになります！今後も宜しくお願いします。 (2020年2月17日 18時) (レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» 名無しのりんごさん、ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません(/ _ ; )諸事情で更新頻度落ちてるんですけど、必ず完結させますんで今後も宜しくお願いします！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 私は、超語彙力がないんです！うらやましい！すごく面白かったです！シリアス展開で、ボケ要素少なめの真剣な感じで、なんかこう……ビリビリきました！ずっと応援しています！ (2020年1月11日 21時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2020年1月4日 18時
