第114話 ページ15
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負傷した吹雪に代わってコートに入ってくる万作を横目で見ながら、Aはぐるぐると思考を巡らせていた。
彼女は野坂から、前半で2人の選手が交代するまで何もしないで欲しいと言われていた。その2人が誰なのかは聞かされていなかったし、彼の魂胆も教えられていなかった。しかしこれまでの流れを見ていると彼の考えが憶測出来る。
「なるほどね…。やっぱり貴方は怖いな。」
少し呆れた様な表情で野坂の背中に目をやると、彼が微かに振り返り口角を上げた。それを見たAは一瞬眉間にしわを寄せたが、ふっと微笑むと静かに頷いた。
笛の音と共に試合が再開されると、ヒソカがボールを奪い日本のゴールへと走り出す。ヒソカからパスを受けて攻め上がってくるアンドレアスの目の前に、蘇芳色の少女が立ちはだかった。
「何も出来ない性悪女は引っ込んだろ！！」
「…私をなめるなよ？」
威圧的な態度で叫ぶ彼をキッと睨み付けた彼女は、勢いよく右足で地面を踏みつけた。そして次の瞬間、稲光と共に地面がひび割れていった。
「大地の怒り！！」
地面のひび割れはアンドレアスに迫り、彼が足場を無くして宙に浮いた瞬間、蘇芳色の髪をなびかせた少女が華麗にボールを奪い取った。
「何！？」
その出来事に、誰もが目を見張る。たった一人、野坂悠馬を除いた全員が、状況を理解できずに呆然としていた。
そんな彼らにお構いなく、彼女は立ち塞がる敵を次々と交わしながらゴールへと駆け上がっていく。
「何だ？一体どうなってやがる！？」
戸惑った顔でこちらを見つめていた灰崎と目が合うと、Aはふっと微笑んだ。その微笑みは、灰崎が今まで見たことが無いほど優しく、そして美しかった。
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エル(プロフ) - かなりさん» かなりさん、初めまして。嬉しいお言葉ありがとうございます…！！頑張って完結させますのでこれからも宜しくお願いします。 (2020年5月23日 21時) (
レス) id: 48e524db4d (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私は、この小説が大好きです！！ずっとこの小説のコメントが書けなくてごめんなさい。でもこの小説はドキドキしながら読んでいます！これからもずっとこの小説を最後まで続けて欲しいです！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2020年5月23日 21時) (レス) id: d3ceb655af (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - かなえさん» ご感想ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません(/ _ ; )嬉しいお言葉を頂けてとても励みになります！今後も宜しくお願いします。 (2020年2月17日 18時) (レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» 名無しのりんごさん、ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません(/ _ ; )諸事情で更新頻度落ちてるんですけど、必ず完結させますんで今後も宜しくお願いします！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 私は、超語彙力がないんです！うらやましい！すごく面白かったです！シリアス展開で、ボケ要素少なめの真剣な感じで、なんかこう……ビリビリきました！ずっと応援しています！ (2020年1月11日 21時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2020年1月4日 18時
