第58話 ページ9
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「監督は知っていたんじゃないですか！？
一星と新妻が、何らかの組織から送り込まれた存在であることを！！」
控室でイナズマジャパンはが夏未のお土産を取り囲んでいる中、鬼道が監督に向かって声を張り上げていた。しかし、趙金運はすました顔で彼の問いをかわす。
「俺たちには知る権利があります！奴らの正体を！」
更に詰め寄る鬼道に工藤が厳しくこう言った。
「鬼道。いかなる理由があろうと、監督に意見するのはチームの規律を乱す行為だ。下がれ鬼道。運営サイドの判断を選手に説明する必要はない。」
「ま、そうゆうことですね」
趙金運はそう言うと、席を立ち鬼道に背を向けた。それに続き工藤もその場を立ち去った。
悔しそうな顔をしている鬼道に、円堂と風丸が声をかける。
「落ち着け、鬼道。」
「お前らしくないぞ。」
その言葉を受け、鬼道は彼らから顔をそらし、「だが、このチームに裏切り者がいるのは事実だ。」と言った。
「裏切り者…か。うーん、俺は一星と新妻が本当に悪い奴とは思えないんだよなぁ…。」
顎に手を当てそう述べた円堂に、灰崎が反発する。
「なんだと！？アイツらは豪炎寺を手にかけた奴の仲間なんだぞ！？」
「え！？鬼道さん、それ本当なんですか？」
灰崎の言葉を聞いた万作が、驚いた顔で鬼道に尋ねた。
「それだけじゃない。忘れたのか円堂。一星は練習でお前に怪我さそうとしたんだぞ？」
「円堂さんに怪我を！？」
鬼道の口から発せられた事実に、坂野上が険しい顔でそう叫んだ。
「おいおい。まだそうと決まった訳じゃないだろう？」
円堂が鬼道をなだめるが、彼の怒りは収まらなかった。
「アイツらを許してはおけない。監督が動かないのなら、俺たちでアイツらを排除するしかない！」
「鬼道さん、そんなこと出来るんですか？」
そう尋ねた氷浦に、鬼道は大きく頷いた。
「出来る！しかし、それには大義名分が必要だ。下手な反撃をすれば、こっちが返り討ちを食うだろう。大観衆が観ている試合の真っ最中に、一星と新妻と、その背後にいる組織の悪行を暴露する！フィールドを汚す者を許してはおけない…。次の試合で方を付けてやる！」
怒りに震える鬼道に、円堂がそっと手を伸ばす。普段冷静な友人のその姿に、円堂はかなり戸惑っていた。
しかし次の瞬間、急にドアが開けられ、数人の男たちが部屋に入ってきた。
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エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります^_^更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
名無しのりんご - 面白いですね。綺麗な表現がたくさんあって素敵です。頑張ってください！ (2019年12月23日 1時) (レス) id: 694c2bbe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2019年11月16日 12時
