第82話 ページ33
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「お前、一体何をした！？」
一人で廊下を歩いていた野坂を、一星が敵意剥き出しの声で呼び止めた。しかし野坂は、振り向くことをせず「何のことかな」とだけ答えた。
「とぼけるな！！」
声を荒げる一星に、野坂はやれやれと言う様な笑みを浮かべるとこう言った。
「ああ、そういえば、後で気付いたんだけど、持ってきてたチョコマーブルを、間違えて君のロッカーに入れてたみたいで…。でも、何故か僕のロッカーから出てきたんだよなぁ。」
それを聞いた一星は、ギリっと野坂を睨みつける。
野坂は顔色を変えず、更にこう続けた。
「ああそうだ。一星くんも食べる？チョコマーブル。
あっはは、いらないか。じゃあね。」
険しい表情の一星に背を向けると、野坂はその場を立ち去ろうとした。そしてふと思い出した様に、再び彼の方へと向き直った。
「…新妻さん、可愛いよね。あの笑顔、壊したくなる。思わないかい？怒った顔が堪らなくそそられるって。」
野坂のその言葉に、一星は思わず彼に掴みかかった。
「お前、アイツに何する気だ！？」
未だかつてない動揺っぷりの一星を見て、野坂は悪そうな笑みを浮かべた。
「何もしないよ？…君が大人しくしていればね。」
その言葉に、一星の目が見開かれる。彼は、本当にあの少女が大事なのだろう。野坂はさっと彼の手を払うと、「じゃあね」とだけ言ってその場を去った。
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エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります^_^更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
名無しのりんご - 面白いですね。綺麗な表現がたくさんあって素敵です。頑張ってください！ (2019年12月23日 1時) (レス) id: 694c2bbe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2019年11月16日 12時
