第79話 ページ30
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「我々は違うメンバーから潰していく。しかし…。」
「ああ、狙うのは野坂悠馬。アイツを潰せば日本のムードは崩れる。共同戦線って訳だ。」
「敵同士のな。」
得点に歓喜する日本を見ながら、アナハンと一星がそんな会話を繰り広げていた。Aは彼らとは少し離れた所にいたが、彼らと目が合うと不敵な笑みを浮かべ、微かに頷いた。
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試合が再開されると、ウズベキスタンは日本に荒い攻撃をしかけてきた。それを見た野坂は、「仕掛けてきたか」と険しい顔をする。
野坂が灰崎にパスを回すと、ウズベキスタンの選手が4人、彼を取り囲んだ。そして、「危ない！」という明日人の声と同時に、横からアナハンが激しいスライディングを仕掛けてくる。灰崎は咄嗟にそれを避け審判の方を見たが、審判は何もせず突っ立っているだけだった。
「ちっ。そういう事かよ！」
灰崎は舌打ちをすると、敵チームを睨みつけた。アナハンはそんな彼を横目に不敵な笑みを浮かべると、ボールを持って日本のゴールへと向かっていった。
ウズベキスタンの攻撃を受け、日本選手は皆ダメージを受けていた。ゴール前でも、岩戸と風丸が顔を歪めて地面に膝を突いていた。そして、そんな彼らの横では、蘇芳色の少女が薄らとした笑みを浮かべてアナハンたちの方を見ていた。
「まずいな！」
野坂は少し焦った表情でそう言うと、彼等の後を追った。しかし間に合わず、ダストのシュートが再び日本を襲った。
「させん！」
西蔭は険しい表情でそう叫ぶと、新たな必殺技を披露した。
「アルテミスリング！！」
見事にボールを止めた西蔭に、野坂が称賛の声をかける。
「へえ。良いじゃない、西蔭。」
「恐縮です、野坂さん。」
彼らのやり取りを見ていた少女は、一瞬だけ優しげな笑みを浮かべた。
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エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります^_^更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
名無しのりんご - 面白いですね。綺麗な表現がたくさんあって素敵です。頑張ってください！ (2019年12月23日 1時) (レス) id: 694c2bbe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2019年11月16日 12時
