第72話 ページ23
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その日の昼、円堂と神門杏奈が買い出しから帰っていると、何処からかガラの悪い連中が現れ彼らの進路を塞いだ。
「おー、お姉ちゃん。カラオケ以下ねぇか？」
「デュエットとかしようぜ？」
その連中は杏奈に声をかけてきたが、杏奈はキッと彼らを睨みつける。
「何だその目は！？」
「こいつ俺たちを馬鹿にしてんのか？」
訳の分からない文句を付けてくる連中に、円堂が「おい、お前ら何だ？」と聞き返す。しかし杏奈は円堂に目をやると、「行きましょう」と言いその場を去ろうとした。
「おいおい。つれない態度を取ってると痛い目に合っちゃうよぉ？」
連中の1人が杏奈の細い腕を掴む。驚く杏奈を助けようと、円堂が彼の腕を掴んだその時だった。
「うっわ！！痛っててててて…！！」
突然彼が悲鳴を上げ後ずさった。
訳が分からず戸惑っている杏奈と円堂の元に警察がやって来て事情を聞いてくる。
「お巡りさん。この人が暴力を…。」
連中のその言葉に、2人は驚きの声を上げる。そんな彼らにお構いなく、連中は言葉を続けた。
「この人、よく見たら少年サッカー日本代表の人じゃないか？」
「そうか…。君、ちょっと所まで来なさい。」
警官にそう促される円堂を、杏奈が庇おうと必死に弁解する。しかし、その抗議も虚しく円堂は所へと連れられて行ったのであった。
「ふふっ、大成功。」
彼らの様子を隠れて見ていたAが、楽しそうに肩をすくめて笑った。彼女の横では、一星がやや険しい顔で彼らの方を見ていた。
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エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります^_^更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
名無しのりんご - 面白いですね。綺麗な表現がたくさんあって素敵です。頑張ってください！ (2019年12月23日 1時) (レス) id: 694c2bbe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2019年11月16日 12時
