第67話 ページ18
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そう、彼が狙っていた写真など撮れる訳がない。何故なら、私が尽く撮影アングルを妨害していたからだ。
私は充と共に堕ちると誓った。でも、それは彼らを潰すという意味じゃない。だから、彼らに不利益が出ないよう密かに動くまでだ。そう、誰にもバレない様に。そしてそれは充も例外じゃない。充のことも上手く騙さなければならない。
今回の作戦では、私と充が彼らを煽り、彼らが暴力を振るっている瞬間を写真に収め報道することが目的だった。
実際、灰崎を煽るのは充一人で事足りていた。本気で彼らを潰す気があるのなら、灰崎が充を殴ろうとした時大人しく見ていただろう。充を傷つけたくないという思いはあったが、それだけで行動した訳ではない。
だから今回は、多少の誤算はあれど私の勝ちだ。何と戦っているのかはもう分からないが、充と彼らを守るという目的は達せられたと思う。
「…でも、疲れたなぁ。」
蘇芳色の少女はそう呟くと、スマホを取り出して先程の写真を開き、躊躇することなく削除ボタンを押した。
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エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります^_^更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
名無しのりんご - 面白いですね。綺麗な表現がたくさんあって素敵です。頑張ってください！ (2019年12月23日 1時) (レス) id: 694c2bbe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2019年11月16日 12時
