第62話 ページ13
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その次の日から、イナズマジャパンのメンバーは明からさまにAと一星を避ける様になった。
「おはようございます。今日も良い天気ですね。」
Aは廊下で氷浦と万作に出会うと、今まで通りの笑みを浮かべ挨拶をした。しかし彼らは気まずそうに「ああ」とだけ答えると、足早にその場を去っていった。
彼等からしてみると、昨日あんな事があったにも関わらず、何も無かったかの様に振る舞うAは異常だった。
「ふふっ。分かりやすくて助かるわ。」
彼女は彼らの遠ざかって行く背中を見つめながら、楽しそうに肩をすくめるのだった。
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一方、一星はAと違い、彼らに愛想を振る舞う様なことはしなかった。敢えて敵意を見せることもしなかったが、彼女の様に飄々と振る舞える自信は無かった。
彼は岩戸と2人で部屋にいたが、やがて立ち上がるとその場を後にした。それを見た岩戸は、ホッとした顔で何やら手紙を書き始めたのであった。
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一星は合宿所の外へ出ると、川のほとりのベンチに腰掛けた。水面は太陽の光を反射して輝いているはずなのに、何故だかとても暗く感じてしまう。
「…何だか寂しそう。」
そんな彼をこっそり見ていた大谷つくしがそう言うと、剛人が厳しい口調で反論した。
「同情してどうする！スパイかも知れないんだぞ。」
それでも尚彼を心配するつくしと同様、明日人も彼のことを不安そうに見守っていた。彼の脳裏に昨日の一星の顔が過ぎり、明日人は思わず影に隠れため息をついた。
しかし、灰崎とヒロトが良からぬ雰囲気で一星に近づくのを見て、慌てて剛人たちの元へ走った。
「ダメだ！止めないと！」
「私、円堂くんを呼んできます！」
つくしが円堂を呼びに行き、明日人と剛人は不安そうに顔を見合わせるのだった。
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エル(プロフ) - 名無しのりんごさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります^_^更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 399e3550ff (このIDを非表示/違反報告)
名無しのりんご - 面白いですね。綺麗な表現がたくさんあって素敵です。頑張ってください！ (2019年12月23日 1時) (レス) id: 694c2bbe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2019年11月16日 12時
