緑さんの恋の行方は…

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kt side


『ねえ。この打ち上げ終わったらさ、うち泊まらない？』

「はぇ！？」

こっそりと耳元で囁かれた言葉に過剰に反応してしまう。

『ね、いいでしょ。』

「一応親に電話しないと…」

『じゃあ今電話して。』

腕を掴んで止まるから一緒に歩いていた知念と薮先生とも距離が開いてしまう。

「わ、分かった…」

友達の家に泊まると少し嘘を混ぜた電話をかけると親の返事は以外にも即答でOKだった。

『ふふ。やった。』

お茶目に笑う裕翔先生。こういう所を可愛いなって思ってみたりして。

『今夜は寝かすつもり無いから覚悟してなよ？』

前言撤回。やっぱり裕翔先生はおかしいくらいにかっこいい。

『あれ、顔真っ赤だよ？どうしたのかな〜？』

「もう！！変なこと言わないでよ！！裕翔先生なんて知らない！！」

それだけ言い捨てて知念たちを追いかける。ついつい強めに言ってしまい、傷つけちゃったかなとか心配してると後ろから『あ〜！照れてる〜！！かわい〜！！』なんて言ってるから、ほんと頭おかしいし、心配を返してほしい。

それからというもの、裕翔先生の言葉が頭から離れなくて何をしたか覚えていない。

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