10話 ページ10
メニューはごちゃごちゃしておらず至ってシンプル。店内の壁にもメニュー表と同じメニューが紙に書かれて貼ってあって、醤油ラーメンのところに"おすすめ"と書かれていた。
『私醤油ラーメンにします!』
虎「俺も!それと半炒飯と餃子セット!」
釘「私もとりあえずオススメの醤油にするかな〜」
伏「俺は塩ラーメンとこいつと同じセットでお願いします」
はいよーと言う返事で店主のおじさんは作り始める。
釘「てかオススメ最初行かない所ほんと捻くれてるわよね。俺は王道行かずコッチを攻めますみたいな感じで〜やっぱ初っ端はオススメで攻めるでしょ」
虎「まぁ伏黒らしいよな!」
伏「あ"ぁ?別にそんな事思ってねーよ!自分が食いたいもの頼んで悪りぃかよ」
席順は左から虎杖、伏黒、A、釘崎の順で座ってるため、間のAは終始苦笑い。喧嘩するほど仲が良いってこう言う事かぁーと1人しみじみ感じていた。
先に、はいお待ち!とカウンターにコトと置かれた、釘崎とAの醤油ラーメンにわぁ、と目を輝かせる。お先に頂きます!っとレンゲに乗せたスープに口をつければ2人は同時に口を開いた。
釘「『おいしぃぃい〜!』」
店「ハハッ、若い女の子に口を揃えていってもらえるなんてうれしいなっ、はい、こっちもお待ち!」
虎杖と伏黒の注文した物も届き、虎杖は早速、うめぇぇえ!と口にしていた。
伏「…うまっ!」
『塩ラーメンも、うまそう…』
伏黒が美味いと言えば、それに反応して塩ラーメンを見るA。その視線に気付いた伏黒は、食う?と一言声をかけた。
『え!じゃあ、スープだけ一口貰おうかな!交換ねっ』
そう言ってラーメンを交換する2人、Aは塩ラーメンのスープをレンゲにとって1口すする。
『塩ラーメンうまーい!!次来たら塩ラーメンにする!』
店「実は塩が1番人気なんだよ」
虎釘「「え"!」」
伏「フッ、おめぇらにはあげねーから。次来た時食え。」
なんで一番人気は書いておかないんだ!と騒ぎ立てる2人を他所に伏黒はAに向かって口を開いた。
伏「そう言えばレンゲ交換しなくて良かったのか?ま、俺は別に良いけど」
そう言ってAが使ってたレンゲを躊躇なく使う伏黒。言われて気付いたAは、あ…と気の抜けた声が出て顔が赤くなって行くのがわかる。それを見た伏黒は、醤油もうめぇな。ごちそーさん、と言って悪戯な笑みを浮かべながらAに醤油ラーメンを返した。
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時