俺がいる。【伏黒恵】 (ページ49)

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49話ページ49

加「フッ、彼女の番犬と言ったところか」

を

伏黒は加茂の言う事を無視し、上書きと言わんばかりにAの頭をわしゃわしゃと撫でる。

伏「Aに触れていいのは俺だけだから」

『また変なことを…』

Aは昨日から変な発言をする伏黒に呆れているのか、されるがまま。それを見ていた皆はAに触れると、めんどくさい事が起こるという認識をした。

暫くすると五条がやってきて昨日の説明と、今後の話をし始めた。

五「つーわけでさ、色々あったし人も死んでるけど、どうする？続ける？」

今回の被害、人的被害のみならず特級呪物"両面宿儺"の高専保有分の6本と、同じく特級呪物"呪胎九相図"1～3番が盗まれるという被害も起きた。そしてその際に忌庫番2名が死亡したらしい。

虎「うーん、どうするって言われてもなぁ…」

東「当然続けるに決まっているだろう」

虎「と、東堂‼」

五「その心は？」

東「1つ。故人を偲ぶのは当人と縁のある者達の特権だ。俺達が立ち入る問題ではない。
2つ。死人が出たのならば尚更俺達に求められるのは強くなる事だ。
後天的強さとは"結果"の積み重ね。敗北を噛み締め勝利を味わう。そうやって俺達は成長する。結果は結果として在る事が1番重要なんだ」

三輪は真依に、東堂は意外としっかりしていると称賛するが真依はそれを否定し、しっかりイカれていると訂正する。

東「3つ。学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」

五「オマエいくつだよ」

伏「俺は構わないですよ」

釘「どーせ勝つし」

加「屁理屈だが、一理ある」

西「加茂さんは休んだら！？」

『確か次は個人戦ですよね？どうやって対戦相手決めるんですか？』

希「確かくじ引きだったよな？」

五「え、今年は個人戦やんないよ」

交流会では其々の学長が提案した勝負方法を1日ずつ2日間かけて行う。と言ってもそれは建前で初日が団体戦、2日目が個人戦と毎年決まっている。そんな中五条の発言に皆は困った様子だ。

五「僕、ルーティーンって嫌いなんだよね。毎年この箱に勝負方法入れて当日開けんの」

そう言いポイッと虎杖に箱を渡し、中身を引く。そこに書かれていたのは…

楽「や…」

夜「野球ぅ～～！？」

楽「どう言う事だ、夜蛾」

夜「いや私は確かに個人戦と…待て‼悟‼」

いつの間にか虎杖の背後にいる学長達は試合内容を見て驚く。こうして2日目の勝負は野球に決まった。