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45話 ページ45

加「な、何だこれは」

伏「狗巻先輩とA!?」

狗「逃げろ」



狗巻は言葉を続けその場から遠ざける。すると突然帳が降り始めた。



加「何故高専に呪霊がいる。帳も誰のものだ」

伏「多分その呪霊と組んでいる呪詛師のです」

狗「ゲホッ」

加「何か知っているのか?」

『以前五条先生を襲った特級呪霊だと思います』

狗「ツナマヨ」

伏「そうですね。五条先生に連絡しましょう」

加「ちょ…と待て、君は彼が何を言っているのか分かるのか?」

『今そんな事どうでもいいです。相手は領域を使うかも…早く五条先生の所まで後退、、、』



すると携帯を持つ伏黒の前に特級が来て、携帯を壊されてしまった。そして加茂と伏黒、Aに襲いかかる。



狗「動くな」



間一髪のところで動きを封じ、3人で畳み掛ける。だが全く通じない。すると呪霊は話し始めた。



「やめなさい、愚かな児等(こら)よ」

『言葉は分からないのに内容が頭に…気持ち悪い』

「私はただこの星守りたいだけだ」

加「呪の戯言だ。耳を貸すな」

伏「低級呪霊のソレとはレベルが違いますよ。独自の言語体系を確立してるんです」

加「……狗巻を下がらせろ」

「森も海も空も、もう我慢ならぬと泣いています。これ以上人間との共存は不可能です。彼らは"時間"を欲している。"時間"があれば星はまた青く輝く。

人間のいない"時間"

死して賢者となりなさい」

加「走れ!」



4人は走り出し建物の中に入る。狗巻で止め、3人で攻撃し距離を取る。この繰り返しで帳の外を目指す4人。ただこの均衡がいつ崩れるか分からない。ただでさえ、呪言の効きが悪く教員との連絡を取る隙がない。この呪霊が呪言の対処法に気づいたら終わりだ。



伏「鵺、狗巻先輩が止めてくれる。ビビらず行け」

狗「…っ」

『と、棘先輩!』



先に限界が来たのは狗巻。口から血を吐き出し倒れ込む。そして鵺は胸部を貫かれ、そのまま攻撃は加茂へ向かう。

1発大打撃を食らった加茂。追撃で棘の生えた丸い木の幹が加茂に向かうが、Aの雹牙でそれを打ち抜き、伏黒が加茂を受け止めた。



伏「生きてますか加茂さん!!」



強い言葉を使っていないのに、喉が潰れた狗巻。それだけ"格上"という事。するとポンっと伏黒とAの肩に手を置く狗巻。



狗「高菜」

『棘先輩!それ以上は!!』

狗「ぶっ、とべ」



途端にものすごい勢いで吹っ飛ぶ呪霊。そして狗巻も血を吐き出し意識を失った。

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設定タグ:呪術廻戦 , 伏黒恵 , 宿儺   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時

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