41話 ページ41
京都姉妹交流会1日目、団体戦。
"チキチキ呪霊討伐猛レース!!"
指定された区画内に放たれた2級呪霊を、先に祓ったチームの勝利となる。
区画内には3級以下の呪霊も複数放たれており、日没までに決着が付かなかった場合、討伐数の多いチームに軍配が上がる。
虎「あのぉ〜これは…見方によってはとてもハードなイジメなのでは…」
釘「うるせぇ、暫くそうしてろ。」
虎「なぁ龍ヶ崎!さっき泣いてくれてたよな!?釘崎になんとか言ってくれ」
『…』
虎「まじか」
現在東京校のミーティング室で虎杖は、遺影額を自分の顔の前で持たされていた。
パ「まぁまぁ事情は説明されたろ。許してやれって」
虎「喋った!」
狗「しゃけしゃけ」
虎「…なんて?」
初めて2年と絡む虎杖に、伏黒は紹介も踏まえて説明をする。それが終わると真希が口を開いた。
希「んなことより、屠坐魔返せよ」
虎杖は察した。以前五条に渡された呪具の事だと。だがその呪具は特級と殺りあった時に折ってしまった。
虎「五条先生ガ…持ッテルヨ…」
希「チッ、あのバカ目隠し」
こうして話はこの後行われる討伐レースの事に変わる。
パ「で、何ができるんだ?」
虎「殴る蹴る」
パ「そういうの間に合ってんだよな…」
伏「虎杖が死んでる間何してたかは知りませんが、東京校・京都校全員呪力なしで闘りあったら、虎杖が勝ちます」
東堂と戦っている伏黒が言うのだから、信憑性は大いにある。
希「面白ぇ」
そして立てられた作戦は虎杖が東堂を止めると言うものだった。
希「勝たなくてもいい、粘って時間を潰せ」
虎「でも先輩。やるからには勝つよ俺」
希「フッ、口だけじゃねぇ事証明しろよ。所で悪りぃな恵。お前東堂とやりたかったろ」
伏「いえ、別に。確実に東堂を仕留めたいんでどっちでも…」
パ「自分の手じゃなくとも仕留める方を優先する方が、何か怖ぇわ!」
釘「ま、Aの件もあるし、A自身も仕留めてほしいだろうし」
『確かに仕留めたい…けどなんで恵?』
希「…さ、行くぞ」
『え?無視?』
こうしてスタート地点へ向かった。
『悠仁、大丈夫?』
虎「おー。なんか大役っぽいけど、何とかなんべ」
伏「Aが言いたいのはそうじゃねぇ。何かあったろ」
虎「あ?何もねーよっ」
伏黒とAは多少ながらも、一皮も二皮も剥けた虎杖の変化に気付いていた。虎杖をジーと見つめれば観念したかのように口を開く。
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時