30話 ページ30
こうして帳も無しに術式が使用された事により、すぐに呪術師が派遣されAは捕らえられた。
発見時の状況は、高架下だけ一面銀世界になっており、Aは膨大な呪力を制御出来ずにいたらしい。
そんなAに興味を持った呪術連は、身寄りがないと言っていた彼女を引き取ると言い出した。研究をさせてもらう代わりに衣食住は保証され、Aは悩む事なくはい、の二つ返事。こうしてAの研究施設生活は始まったのだった。
Aの話から、祓った呪霊はおそらくそ1級以上。
真「あのクソガキ…いつか絶対殺す」
そしてその呪霊がまだ生きてるなんて誰も思いもしなかった。
ここまでの話を大まかに説明するA。皆は唖然としていた。
『…という感じで、実は兄はもういないんですけどね』
眉を下げながら笑って一言言うと、皆は一斉にAに抱きついてきた。
『え、、、え!?ちょ…くる、し』
釘「辛かったな」
パ「これからは俺が兄ちゃん代わりだ」
希「パンダじゃ無理ありすぎだろ!」
狗「おかか」
伏「ちょっと、、龍ヶ崎と近すぎ…」
釘「元はと言えばアンタが聞いたんだからね!責任とってAをご飯に連れて行きなさい」
『いや私は別に!』
希「遠慮すんなA。コイツの奢りなんだから」
伏「いや、全然いいですけど、龍ヶ崎になら何でも奢りますけど…禪院先輩と釘崎に言われるとムカつく」
釘希「「あ"ぁ、なんか言ったか?」」
そしてその日の夕方。
店「はい、お待ち〜」
宣言通り伏黒とAは以前行ったラーメン屋に食べに来ていた。
店「今日は2人なんだね」
伏「はい。コイツからここが良いってリクエストあったんで」
『ここの塩ラーメンがどうしても食べたくて…』
店「ありがたいね。2人は最近なのかな?」
伏「『最近??』」
店「付き合ったの」
いきなりの店主のぶっ込みに、Aは顔を赤くしながら口を開く。
『つ、付き合ってないです!』
店「あーそうかそうか。ごめんね。まだだった?…あ、いらっしゃい!」
"まだ"と含みのある言い方をされたが、お客さんが来てしまって話が途切れてしまう。伏黒の方を見れば、何事もなかったかのようにラーメンを啜っていた。
『…恵もなんか言ってよ』
伏「?俺は、別に…」
『これだから勘違いされちゃうんだよ』
伏黒の反応にはAも呆れながらラーメンを食べ進めた。そして食べ終わってお店を出た2人。
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時