26話 ページ26
『真希先輩は尊敬してた私の兄に似てます』
希「それは私の事も尊敬してるって事で良いんだな?」
『勿論です』
釘「私も真希さん尊敬してますよっ」
希「あっそ。オラさったと硝子さんとこ行くぞ」
『あ、照れてる』
希「うっせぇ」
こうして3人は釘崎とAの治療をしてもらう為、高専所属の医師で反転術式による傷の治療が出来る五条の同級生、家入硝子の元へ歩き出した。
そして数日後のある日の休憩中…
希「そーえば前私に似てるって言ってたAの兄貴ってどんな奴なんだ?」
『…名前は清(せい)って言います。歳は5歳離れてて、清は何も期待されていなかった私の事を、唯一ずっと期待しててくれた優しい人です』
パ「でも今は期待に応えられるくらいになったんじゃねぇか?」
狗「しゃけ」
釘「でも言い方酷いかもだけど、呪力が無いお兄さんより、Aの方が優遇されるもんじゃ無いの?」
『それは真希さんの話を聞く限り、呪術師に携わる家系だけだよ。私の家族みたいに術師に全く関係ない普通の家系は、体が弱い私より運動神経抜群の将来有望な清を贔屓したくなるものよ』
希「そりゃそうだ」
『そんな清は目に見えてる事だけで判断する家族を嫌ってました。そしていつもAの方が凄いって言ってくれた』
伏「Aの呪力に気づいてたのか?」
『どーだろう…今思うと、人間離れした身体能力に少し違和感は感じてたんだと思う』
伏「虎杖も50メートル3秒で走るとか言ってたしな。そりゃ違和感も生まれるか」
釘「本当にバケモンね」
パ「今兄貴は何やってんだ?オリンピック選手とか?」
ふざけて言うパンダに固まるA。A…?と名前を呼べば
『す、すみません。…清は、私が7歳の時死にました』
まさかの事態に、これじゃあの時の真希と一緒だ!と焦るパンダ。Aは軽く笑って口を開いた。
『気にしないで下さい。そのお陰で今の私があるんです』
伏「龍ヶ崎が良ければ、その時の事聞かせてくれねぇか」
『うん』
Aはそう言い清が死んだ日のことを話し出した。
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時