25話 ページ25
ギュウゥと力を強める釘崎、するとそこに帰るぞ、と言いながら東堂が現れた。すると足元に倒れているAを発見し、背中の下に腕を通し上半身を起き上がらせた。
釘「そんな…伏黒は?てか、軽々しくAに触れんな!」
希「大丈夫だ。パンダ達がついてる」
そう言う真希は、ジャージから携帯を取り出してやべー、と笑いながら写真を撮り出した。
『……んっ』
東「起きたか」
目を覚ましたA。そして目の前にはデカデカと東堂の顔面、背中と肩辺りに伝わるゴツゴツした腕の感触、、、
東「すまんな、諦められなくなってしまうと思うが…俺の目の前で倒れてたのが偶々Aだったんだ。俺は見境なく人を助かるから、フッ罪な男だよな」
『……ぎゃぁぁあああ!!!』
Aは叫びながら直ぐに野薔薇と真希の後ろに逃げ込んだ。
東「そんな照れるな、流石の俺でも照れるぞ。ところで真依、楽しんでいる所悪いが俺はまだ東京に大事な用があるんだ。帰るぞ」
衣「楽しんでるとか冗談!!そんなに大事な用なの?私はこれからなんですけど」
東「あぁ、大事さ…高田ちゃんの個握がな!!乗り換えミスってもし会場に辿り着かなかったら、俺は何しでかすか分からんぞ。
着いてこい、真依」
衣「もうっ勝手な人!」
こうして東堂はAの頭にポンッと手を置いて
東「すまんな、そうゆう事だ。俺は高田ちゃんしか見えてねぇんだ」
と言い放って出口へ向かってしまった。最後真依が言ってた言葉は全く頭に入って来ず、只々Aの頭は混乱状態。
希「プッ、変な奴に絡まれたな。ところで怪我は大丈夫か?」
『笑い事じゃ無いです!!鳥肌止まらないんですけど、風邪ですかね?』
釘「これはアイツの拒否反応ね。次からアイツには近づかないようにしましょう。…ところで真希さん。呪力が無いって本当なの?」
『…!天与呪縛、真希先輩だったんですね』
希「あぁーそんなような事言ってたような…まぁ本当だよ。だからこの眼鏡がねぇと呪も見えねぇ」
真希が扱う武器は"呪具"と言って元々呪力が篭っている物。だから呪霊相手でも通用するのだ。
釘「じゃあ何で呪術師なんか…」
希「嫌がらせだよ。見下されてた私が大物術師になってみろ。家の連中どんな顔すっかな。楽しみだ」
上しか見てない真希の姿勢にAは何処か懐かしい気持ちにかられていた。
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時