22話 ページ22
この日もいつも通り、交流会に向けて特訓をしている時だった。
パ「あり?1年ズは?」
禪「パシった」
パ「大丈夫か?」
禪「3歳児じゃねーんだ。お遣いくらいできんだろ」
パ「いやそうじゃなくて、今日だろ?京都校の学長が来んの。特級案件に一年派遣の異常事態。悟とバチバチの上層部が仕組んだって話じゃん。京都の学長はモロその上層部。鉢合わせでもしたらさぁ…」
禪「標的だった1年…虎杖は死んでんだ。恵達を今更どうこうするつもりもねぇだろ。京都のジジィだって表立って騒ぎは起こさねぇって」
パ「教員は立場がある。でも生徒はそうでもないよな?」
禪「来るって言うのか?"真依"が」
パ「憶測だよ。打ち合わせに生徒は関係ないからな。でもなぁ…
アイツら嫌がらせ大好きじゃん」
パシられた1年ズは、パンダの心配を他所に呑気にパシられていた。
釘「自販機もうちょい増えないかしら」
伏「無理だろ。入れる業者も限られてるしな」
『…誰ですか?』
Aの声に顔を向ける2人、そこには突然現れた京都校の生徒が2人いた。
伏「なんで東京にいるんですか?禪院先輩」
釘「あっやっぱり?雰囲気近いわよね、姉妹?」
?「やだなぁ伏黒君。それじゃあ真希と区別がつかないわ。真依って呼んで」
?「コイツらが、乙骨と3年の代打…ね」
京都校2年の禪院真依と、同じく京都校3年の東堂葵。
禪院真依は紛れもなく禪院真希の双子の妹だ。
衣「アナタ達が心配で学長について来ちゃった。同級生が死んだんでしょう?辛かった?それとも、そうでもなかった?」
『何が、言いたいんですか?』
衣「いいのよ?言いづらい事ってあるわよね。代わりに言ってあげる。
"器"なんて聞こえはいいけど要は半分呪いの化け物でしょ、そんな穢らわしい人外が隣で不躾に呪術師を名乗って虫酸が走っていたのよね?
死んでせいせいしたんじゃない?」
3人の表情はみるみる怒りのものになる。ねぇ、いいよね?と小声で言うAに2人は目をやるが今はやめろ、とそれを制した。
東「真依、どうでも良い話を広げるな。俺はただコイツらが乙骨の代わり足りうるのか、それを知りたい」
その前に…と言う東堂。気が付けばAの目の前にいた。
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時