検索窓
今日:12 hit、昨日:20 hit、合計:480,063 hit

18話 ページ18

『あの、呪術師は人手不足なんですよね?』

禪「そんな事してても大丈夫かって言いたいのか?…今は冬の終わりから春までの人間の陰気が、初夏にドカッと呪いとなって現れる。繁忙期ってやつだ

年中忙しいって時もあるが、ボチボチ落ち着いてくると思うぜ」

『そうなんですね』

釘「へぇ〜」

禪「で、やるだろ?仲間が死んだんだもんな」



禪院の問いに3人は口を揃えて"やる"と答える。強さに飢えている3人。強くなる為なら何だってする。そう心に決めた3人は再び前に進み始める。









『…お、重い、これは、効く…』

狗「高菜」



こうして今、Aは狗巻をおんぶしてグラウンドを走り、釘崎は学ランのままパンダに投げられている。遅れてやって来た伏黒は、何やってるんすか?と禪院に聞いた。



禪「一方は受身の練習。一方は体力強化。Aの上には最終的にアレに乗ってもらう」



そう言い指を指す先にはパンダが…だが伏黒はAがおんぶする最終目的とか全く興味がなく、ただ単に狗巻という"男"が乗っているのを気に食わないでいた。



伏「上に乗るの狗巻先輩じゃなくちゃいけないんですか?狗巻先輩位の重さなら、俺の式神でも足ります。なんなら俺でも」

禪「ふーん。お前も相当拗らせてんだな(笑)まずは私から一本取れ。話はそれからだ」



こうして其々のしごきは始まった。



『絶対筋肉痛…』



対して自分と変わらない身長とはいえ、人ましてや男子を担いで走るとなると、毎日ランニングしているAでさえ死ぬ程キツい。そしてやっとの休憩。この隙に釘崎は原宿にジャージを調達しに行った。



禪「呪力を使えば簡単だろうが、絶対使うなよ。お前は校内で呪力呪術暫く禁止。アラートなるようにとなってるから。キツいけど、筋力と体力を同時につけれるから手っ取り早いんだ」

『うぅ…頑張ります』

狗「ツナマヨ」

『っ!ありがとうございます』



狗巻はAにドリンクを差し出す。お握りの具しか語彙がない狗巻だが、少しはAと意思疎通が出来るようになって来たようだ。



伏「明日から俺が龍ヶ崎の上に乗ります」

禪「バカ言え、私から1本も取ってねぇだろ。自分のやる事やんねーといつまで経ってもAに触れられないぞ〜」

『…?』

伏「…ッチ。でも別に、結構触れ合ってるんで」



そう言ってAの肩を組む伏黒。そんなに仲悪く見えます?と言うAに他の皆はため息を溢す。



禪「…ま、精々頑張れよ」

伏「うす…」

19話→←17話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (176 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
587人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 伏黒恵 , 宿儺   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かえさ | 作成日時:2020年12月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。