本当の笑顔俺だけに見せろよ。【ハイキュー】【影山飛雄】 (ページ45)

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44話ページ45

下崎side

カレーはあと10分ほど煮込ませれば完成。
その間部屋に行けば、影山君は何やら大きい本を見ていた。

『影山君何見て・・・って！それ中学のアルバムじゃん！！恥ずかしいからやめてよっ！』

「あぁ。お前変わんねぇな。強いてゆうなら小学校の時の方が楽しそうなくらい？」

小学校の卒アルも見てたんかいっ！！
てか「あぁ。」って何？？色々文句を言いたい所だけど目で殺されるのがオチ。落ち着け私。。。

『…実は私、中学の時から色々あって、あまりいい思い出無いんだよねぇ。ハハッ』

「また訳のわからねぇ噂流されてたのか。」

『そんなような「っおい！！こいつAと同じ中学なのか！？」…っいきなり何！？』

そんなようなもん、と口にしようと思えば影山君の大きな声で遮られて、アルバムを覗けばかつての親友"大倉友美(ｵｵｸﾗﾄﾓﾐ)"を指差してた。

『……友美は、、昔親友だったんだ。同じ高校だけど、影山君知り合いだったの！？』

「いや、知り合いって言う程知り合いじゃねぇが…」

『どういう意〔ピピピピピッ〕っあ！カレー出来た。よそってくるね。』

タイミング良い所でタイマーが鳴りカレーが出来上がった。それより影山君のあの感じ…まさか友美の事好きだったり？もしや元カノ？いや、今カノ？
なんか聞いた所でもし、そう言う回答だったら自分が傷つく気がして、タイマーが鳴って良かったって後から思えて来た。

掘り返すのはやめておこう。

『それじゃ……お口に合うかわかりませんが、、』

『「いただきます。」』

パクッ

『……どお？』

「……………うめぇ。」

『よかったぁ。』

ほっとしたのも束の間。影山君の方から友美の事を掘り返してきた。

「なぁ。さっきの友美ってやつ、親友だったって言ってたが…何があったんだ？」

『……簡単に言えば、噂を信じた友美が私に愛想尽かして離れて行ったって感じかな…』

「ふっ。親友ってのも大した事ねぇな。」

『私も悪いんだ。友美が好きだった人と付き合っちゃったから。』

「ブッ！！っは！？つ、付き合う？……ｹﾞﾎｹﾞﾎ」

『っ！お水お水！！』

私の唐突のカミングアウトに思わずむせ込む影山君。すぐお水を渡して落ち着きを取り戻した。

『で、でも！私にだって言い分はある！友美からは一言も好きだなんて聞かなかった。でも相談もしてたから、言い出せなかったのかもしれない。結局傷つけたのは私で、友美だって噂を信じるわけで…』