本当の笑顔俺だけに見せろよ。【ハイキュー】【影山飛雄】 (ページ44)

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43話ページ44

下崎side

あれから正式な幽霊部員になって1週間。
私はほぼ平日は部活に顔を出すようになった。そして帰りは必ず影山君が送ってくれる。

あの日を境に家まで送ってくれるようになったが、あれから冷蔵庫はチェックされていない。
弟が来た時に常備菜を作っておいてくれて、それも1週間も経てば無くなるわけで影山君も勘が良いのか、よりにもよって今日チェックすると言い出した。

『え…今日ですか？』

「あぁ。何か悪い都合でもあるのか？」

『ナニモナイデス。』

こうして私の家に着いて、もう何度も私の家に上がっているかのように、慣れた足つきで冷蔵庫へ向かう。

「・・・おい。1週間前となんら変わってねーじゃねぇか。」

『いや！昨日まではあった！！本当に！弟が常備菜を作っといてくれて、、、まさかこのタイミングで影山君のチェックが入るとは…先週来てくれれば…』

「常備菜は常備しとく物なんだろ！無くなる前に自分でも作れ！」

『……おっしゃる通りです。

あ！でもちゃんと自炊しようと思って、今日はカレーにするつもり！ちゃんと材料も買ってあるし！』

「カレー……。」

私がカレーを作ると言った瞬間、影山君は何故か固まった…
そしていきなり携帯を取り出していじり出したと思えば、そのガラケーをパタンと閉じ顔を上げ私と向かい合った。

『…どうかした？』

「カレー、、、俺も食ってく。」

『え！？い、良いけど影山君のお家「今連絡入れた。」…ん？』

さっき携帯いじってたのは連絡入れてたのか！！てか、初めから食べてく気満々じゃん！！

『いや、良いんだけど・・・

ひょっとして、、、カレー好きなの？』

「……悪ぃか。」

『ぷっ。悪くない、全然！！むしろ良いと思う！ふふっ』

「笑ってんじゃねぇか！！」

『ごめんごめん！なんか親近感が湧いたってゆうの？
影山君バレーでは人間離れしたすごいプレーするし…だからちゃんと普通の男子が好きな食べ物が好きなんだなって思って思わず笑っちゃった。』

「俺も普通の男子だ。」

『ふふっ。そうだね。じゃあさっそく作るから向こうの部屋でゆっくりしてて！』

洗面所やトイレなど一通り教えたのは良いものの、よくよく考えれば、弟以外の男子部屋に入れたの初めてだし、しかも手料理を振る舞うとか、完全に流れに身を任せすぎた、、何も考えずカレーに専念しよう・・・