35話 ページ36
影山side
…ん??前にいるのはAか?
隣にいるのは昨日アパートですれ違った中学生…
そいつは昨日と同じく制服のまま…まさか泊まった?Aの彼氏なのか?
気づいたら一定の距離を保ち観察を開始していた俺。
そして中坊は腕をAの肩に回そうとそっと背中から這い上がって来ていた。
ガシッ
雅「…ん?」
『どうしたの?雅?……って影山君!!なんで雅の腕掴んでるの!?』
「こいつの腕にゴミがついてた。」
『え?』
雅「その割に、めちゃめちゃ痛いんですけど…」ニコッ
ッチ。こいつの笑顔腹立つ…
俺は手を離した。
「昨日アパートですれ違っただろ。Aとどう言う関係だ。」
雅「あぁ。昨日の貴方ですか。
Aとは一緒にお風呂入って一緒の布団で寝る関『やめろ。』」
『勘違いしないで影山君!一緒に風呂なんて入ってないし、あいつはソファーで寝てるし!』
雅「何?こいつに勘違されたらダメなの?てか、文句言いたいのは俺の方!彼氏になる俺差し置いて、俺のAの家に上がり込んで、、、ねぇA。この人何者?Aのなんなの?」
『………影山君は「こいつの彼氏だ。」』
雅「『っは!?』」
「お前2中生だろ。2中はあっちだ。行くぞA。」
雅「ちょ、、まっ!!」
俺は雅とか言うやつの戯言を聞きたくなくて、強引に追い払ってAの手を掴んで学校に向かった。
『な、なんであんな嘘ついたの!』
「あいつがウザかったから。」
『え、初対面だよね?!……だ、大体、あいつは私の弟なの!…血は繋がってないけど、、まぁ見た通りちょっと問題あるけど、、、』
「問題って言うのはAの事を好いてる事か?」
Aは戸惑いながらもコクッと頷き俺はそのまま続けた。
「まず、お前の事好いてるのわかっててなんで泊めた。」
『っだって!一応おと「弟とか関係ねぇ。」…っ。』
「Aもわかってんなら話は早ぇ。あいつもう弟じゃなくて1人の男だ。何かあってからじゃ、、、傷つくのはお前なんだよ。」
俺達は気づけば足は止まっていて、まだ繋がれている手に少し力が入った。
『……影山君の言う通り。いつも通り接してれば、どこかで昔のような姉弟に戻れるんじゃないかって期待してた。
中途半端なことしてるから、雅も余計私に甘えてるんだよね。』
「…そうだ。だからこれから家に入っていい男は俺だけだ。」
『…うん。
……………は?』
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ハルチャ(プロフ) - かえささんの小説が大好きで、影山夢と伏黒夢両方拝読させていただいております!2人とも自分の推しでもあるので、読んでいて本当に楽しいです!!有難うございます!! (2021年3月22日 23時) (レス) id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かえさ | 作成日時:2020年7月29日 12時