リクヲVer. ページ8
何故だ。
これはもうカレカノじゃなくて
友達…いや近隣住民。
そうだ。付き合って2年、そういうことはしたことが無い私達。
よし、言いに行こう。今日こそ
ガラガラ
｢りっくん｣
開けた瞬間物凄い蒸気、そして熱気が私を包んだ
｢うわびっくりした…ねぇって、ここ風呂｣
股間を桶で隠して言う
今更何を恥らって…意外とデカいのはメモしておこう
どこだろうと関係ない…私達の愛に大きさも(？)
場所も関係ない…
よし、言おう。
｢私は今日！高橋陸に言いたいことがあるー！｣
｢なんであれ風なの、なんだっけ｣
｢未成年の主張(小声)｣
｢それそれ、で、あー、なーにー？｣
あ、よかったちょっとネタ知ってた
いけね、違う違う
｢愛してるよォォォォォォ｣
｢うるさっ！めっちゃエコーかかってんじゃん｣
｢以上です｣
今までにないポカンとした顔で
こっちを見てくる
しかもちょっと面白い
｢風呂ですな！｣
｢湯気がすごい｣
要件を伝え終わった私と股間を押さえるりっくんに
謎の間があった
｢で、終わり？｣
｢終わりです｣
｢くそじゃん｣
さすがツッコミ上手いね
｢あら、ちょっと顔が赤くなってますね｣
こうかはばつぐんだ！
｢いやあんたのせいでのぼせてんだよ｣
｢…｣
ガラガラ
｢いやマジで終わりかよ｣
しばらくしてりっくんが風呂から上がり、
リビングに来た
｢さっきのはなんだ｣
やっぱちょっと面白い感じで言ってくるのがいちいちジワる
｢愛情表現｣
｢学生か｣
｢心は学生だ｣
某推理する系少年っぽくなってしまった
危ない、怒られる
｢なに？まじで、えいちゃんとか来てないよね？｣
やはり疑っている…
ターゲットは手強い…
｢企画じゃないよ｣
｢えぇ…｣
｢最近さ、やっぱ寂しくなっちゃって｣
｢寂しい？｣
やっぱ気付いてないみたい
｢うん、仕事とか動画のこととかで忙しいのは分かってる…りっくんが頑張ってるのも知ってる
で…私、いる意味あるのかな…ってさ｣
｢…そっか｣
｢いやごめん、｣
｢なんで謝んの｣
｢え…？｣
｢謝んないでよ、確かに忙しいしなかなかAと
話せない、ごめん、今まで
気付けなくて
でもいつか絶対、美味しいものも沢山食べさせてあげる、行きたいところ連れてってあげるから…あともうちょっと待って｣
｢待つ、ずっと待ってる｣
｢ありがとう好きだよ｣
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作者名：しらごり | 作成日時：2019年1月30日 19時
