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ツリメVer. ページ7

一日中YouTubeを見て流石に寂しくなり
みっくんに会いに行くことにした


「みっくん?入るよ」


「いいよ」

するとそこにはノートをとるみっくんの姿
ちょっとドキッとしたりして

「うわ、勉強してたの?」


「そーだよ」


いやそのなんか…意外


「偉。」


その一言しか出なかった



「普通に大学生だから」

あ、そっか
動画ではギャ-ギャ-言ってるけど一応大学生なのか


「そっか、大変だね」



「疲れた。きつい」

もしかして今日1日勉強してたのか?!
そう考えるとだらけていた自分を猛烈に殴りたくなった


「ちょっと休んだら?」


「そーする」

そう言ってみっくんの隣にさり気なく座る


「みっくん、愛してるよ」

久しぶりのみっくん
可愛すぎてつい言ってしまった


でも彼は


「ん、分かってる」

とクールに対応

ちょっと勉強してこういうキャラになったんか?!
嫌いじゃねぇぞ!


「そうきたか」


「なになに、負けた?」


口角をくいっと上げ、肘をつきニヤニヤしている
その姿は似合わないな〜とか思ってたけど


「負けましたね、そっちも言って」

あっさり折れてしまってそれなのに
自分も見返りを受けようとする無様な女


「俺言って得するの?」

「えぇ、やばいねこれ」と小声で言う
その顔も真っ赤で



「するする」

数秒置いて、ふぅ、と一区切りつけて


「じゃあ…愛してるよ、A」

ああ、吐血。
その言葉しか出ないよもう


「アバみの2億倍カッコイイ」

これは事実。
動画の少し照れてた感じもいいけど
生愛してるはもっとやばい、いや、アバい


「ありがとー!なんかアドレナリン出てる今」

「そりゃよかった!」


「あーAー!」

とガバッと手を広げて
ハグされる

「うおぉお、」

まじで生ツリメはやばい
天然だからこんなこと出来るのかな
いや、そんなことないね


「俺勉強してね」

「うん」

おでことおでこをくっつけたまま話し始めるみっくん

「Aちゃんをね」

「うん」


なんとなく答えは予想出来てたつもりだった


「立派な女に育てる」


予想をはるかに上回った回答が来た


「育成してんじゃん」

「そう、だから応援して?」

天使の言うことならなんでも聞きます


「当たり前よ」



「よかった…最近勉強ばっかりしててAちゃんとこう…なんか今感じで話せてなかったから」


「寂しかった」


「ごめんね、あともうちょっとしたら

いっぱい遊ぼうね」


「もちろんですとも」

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作者名:しらごり | 作成日時:2019年1月30日 19時

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