エイジVer. ページ6
｢えいちゃん｣
って呼ぶと彼は必ず
｢？｣
目を見て首を傾げる
何故こんなにも男性が可愛いと思えるのか
神様はジェンダーレス男子好きか
堪らず
｢ここ座って｣
と言うと
｢だるそっちが来て｣
またパソコンに目を落として
だるそうに返事が返ってきた
｢分かった｣
｢で？｣
カチカチと文字を打っていくカッコイイえいちゃんに向けて
｢愛してるよ｣
と言うと少し手を止めてまた打ち始めた
｢えー、何これ、企画？｣
困ったように眉を下げて
｢ちがーう、普通に｣
普通にってなんだ
まぁ、普通だけど
｢珍しいね｣
珍しい？そうかな
調子に乗って私は
｢そう？いつも思ってる事言っただけ｣
とキラキラな目で言った
｢ブス｣
あれ？
｢は？｣
｢うざいしかまちょ｣
ん？
｢え？｣
｢ガサツだし｣
もう私泣くぞ
｢酷い！｣
｢でも｣
こっから挽回するのは難しいですよエイジ選手
｢もう言わないで…｣
と震え声で言う
｢大好き｣
考えもしなかったその言葉に驚いて
｢バカップルじゃん｣
この言葉しか返せなかった
｢いいじゃんバカップル｣
またまた驚かされる返答が来て
｢待った、不意打ちすぎ｣
｢びっくりした？｣
やっぱ首傾げで上から目線のポーズ作った人を全力で讃えよう
そう思った
でも負ける訳にはいかない
｢なわけーこんなんでドキッともブスッともこな
｢うるさい｣
あこれ俗に言う床ドン？
でも今ソファだからソファドンですねはい。
いや、やばい、見下した感じの目がまた凄い。
｢いや、待った待った、｣
｢顔赤いですけど｣
ｱﾊｧ↑お見通しだなおい
えいちゃんは占い師なのかほんとになんでも出来るな
｢違う、病気｣
｢病名は？｣
｢…えいちゃん病｣
そんな病気あったらアバリスの7割病院送りだわ(当社調べ)
｢…ふははっ、マジで馬鹿じゃん｣
とほうれい線を作り笑う
｢私は真面目に話してるんだけど！！｣
いや、真面目じゃないです(wiki調べ)
｢へぇ、そう、｣
とニタニタした目からとんでもねぇ雰囲気、というか何かを察して
スルスルスルーと抜け出そうとしたが
｢待って｣
お決まりですからこれは
もはや王道でしょ
｢可愛い｣
？？！？！？！
これはもう昇天する時に聞こえるやつや…
｢やば…いです｣
｢よし、編集しなきゃ｣
鼻血が出てきたのでトイレ行ってきます
えいちゃんがちょっと笑ってた
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作者名：しらごり | 作成日時：2019年1月30日 19時
