りっくんVer. ページ4
｢りっくんー｣
｢んー？｣
彼はマックブックから目を離し
首を傾げる
｢メガネ変えた？｣
と聞くと
｢おー！やっと気付いてくれた！！｣
ってパァァァって効果音が付きそうなぐらい
嬉しそうにしている
｢え、なんで？アバンティーズさん達は気付いてくれなかったの？｣
とすこし馬鹿にした感じで聞いてみると
｢そう！酷くない？！しかもメガネを足で踏まれるっていうね｣
なんだろう、アバンティーズ見てると
学生時代に戻りたい
と思うリスナーも少なくはないだろう
｢無法地帯じゃん｣
｢まじ鎖国｣
｢いい使い方｣
あははと二人で笑って、彼はまたマックブックに目を落とした
｢リクヲォォォォォォっ！｣
｢うわうわ！びっくりした…｣
目を大きく見開いて驚いている
彼に飛びつく
｢痛いっっ、関節が切れる｣
｢なに、重いって言いたいの？｣
｢違うよー｣
と少し困ったように頭を抱えながら言う
｢ハグしてあげる｣
｢なに、メガネ踏まれた僕を哀れだと思って？｣
｢違うし｣
ちょっとそれもあってびっくりしたけど
また真顔に戻って彼に抱きつく
｢まじでキツイ…｣
｢え？｣
ﾍﾞﾄｫ
｢ぁぁぁあ！メガネに指紋がっ、｣
｢愛情表現です｣
｢それメガネ愛好家に怒られるやつでしょ｣
｢私達はね、もうちょっと彼氏彼女感を出した方がいいよ｣
｢別になったからと言ってしなきゃいけないことなんてないでしょ？｣
ド正論。
｢いやまぁ、そう。ね。｣
｢そこ納得しちゃダメ｣
｢いやいやいや、でも！ハグぐらいしよう！真面目に｣
｢今してるじゃん｣
｢もっと緊張感もって｣
馬鹿なこと言ってんなぁ…と自分でも思う
｢緊張感て、なに…はぁ…｣
なんて、いいながらも
しっかり私を受け止めてくれて
｢やべぇ、心臓が｣
｢うん、知ってる｣
｢知るな｣
｢わかったわかった｣
なんかホッコリした1日だった
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作者名：しらごり | 作成日時：2019年1月30日 19時
