アバれるヤツらに〇〇してみた (ページ20)

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※リクヲVer. ページ20

｢りっくんー、飲もうよー｣

そうソファに腰掛けてりっくんを呼ぶと
｢待って、｣
とおつまみを持ってきてくれた

｢いただきまーす｣
｢いただきます｣

夕食兼お疲れ様会みたいな感じでぐいぐい飲み進める

｢もう僕はダメだ…うわぁぁぁあ…｣

始まった。
確か動画でもこうなってたよね

アバンティーズの中でも基本的にまともな方のりっくんだけど意外と1番闇を抱えてそうなやつでもあるらしい

｢そんなことないって、ほら、自分殴るのやめい｣

そうガンガンと頭を打ち付けるりっくんを壁から引き離す

｢こんな俺でごめんね…もう、ホントに｣

｢そんなことないよ｣

それしか言えない自分に嫌気がさした
りっくんが背負っている闇は
そう軽いものではなさそうだ。

｢そんなことある…うう、俺は幸せになる資格なんてないんだ…｣

｢私と一緒に居るの幸せじゃないの？｣

ちょっと落ち込んだ感じに聞いてみると

｢いや！違うっ！そうじゃない！

Aちゃんは俺には勿体ないぐらいだよ…｣

そう言って彼はまたため息をついて酒を飲み始める

軽く言ってるけどそれよく考えたらめっちゃ照れるやつやんとか1人でに、ニヤニヤしてしまった

｢そう？照れるわ、｣

｢そうだよ…Aちゃんはね、

優しくて、でもダメなことはちゃんと叱ってくれて、

たまに抜けてる所もあるけどそこがまた可愛らしくて、

俺だけじゃなくてそらとかえいちゃんとかの面倒も

見てくれて、…それに比べて…うわぁぁぁあ｣

スラスラ出てくる言葉たちに胸がいい意味で締め付けられている。これは罪な男や。

｢きゃー、そんな見てくれてるんだ！｣

そう言うとまた彼は｢うん、毎朝こっそり見てたりする、あ、これ言わない方が良かったかも｣なんて言ってて

｢ふーん、りっくんはいい子だね｣

りっくんに抱きついた

｢Aちゃん

こんな俺でもいいの？後悔しない？｣

目を合わせて言われてちょっとドキッとした

｢しない、全然しないよ、大好き｣

ニコッと笑って強く抱き締められた

｢りっくん、今日…いい？｣

｢えぇ、う、うーん、いい、よ？｣

何故疑問形で返されるのか、まぁ可愛いからいいけど

そう言って私は彼にキスをすると

初めはおどおどしていたけれど

目をそっと逸らして

｢今日は…優しく出来ないかも｣

情緒不安定になりがちだけど

1番頼りがいがあるやつなのかもしれない