リクヲVer. ページ16
「…は?」
今日の第一声はそれだった
リビングに行くなりリクヲが土下座して待っていたからだ
「ちょ、どうしたの?顔上げて…」
とすかさずりっくんの元によると顔を上げた
「申し訳ありません…」
ハテナがいっぱいですね
「間違えて富士急ハイランドのチケットを取ってしまいました。」
「…ん?」
何を言っているのだろうこのメガネは。
二日酔いなのか、たまに見せる馬鹿なとこなのか
戸惑いながらも聞いた
「ディズニーじゃないの?」
「それが…」
正座のままこうなった経由を話し始めた
簡潔に言うと、
チケット取ってなかった
↓
お酒を飲んだ状態でのチケット購入
↓
酔って富士急ハイランドのやつ買っちゃった
↓
やっちまった←今ここ
ということらしい。アホだ。
「それはやばいでしょ」
「ほんとごめん」
りっくんと一緒にいられたら場所なんてどうでもいいのが本音
急いで準備して富士Qまで向かった
「私初めてだわー」
「そうなの?」
「本当はディズニーで…」
と、冗談っぽくため息をついて言うと
「ごめんて!」
と呆れた感じで言われた
着いて早速乗ったのがドドンパ
「やばい…胃が痛い」
「そうなの?大丈夫?」
「りっくんは大丈夫なの?こういう系」
「全然、むしろ好きなぐらい」
とメガネを光らせて言う、イラつくなおい
「あ、ああ、怖かった」
あれなんなん。早すぎ
「A声やばかったよ」
と大笑いしながら話すりっくん
誰だオカマみたいな声出したヤツ
お次はFUJIYAMA
これはヤバそう
「は?何あれ抉られてるじゃん」
「なかなかやばいね」
「ごめんなさいごめんなさいいゃぁぁぁあ」
「ねぇA見て富士山が綺麗」
こいつ正気か、富士山見てやがる
「はぁ…はぁ、」
「めっちゃ疲れてるじゃん」
満面の笑みを浮かべ水をくれた
「ありがと…はぁ…怖かった」
「流石にね」
ベンチに座って休憩
「何やかんや言って楽しいじゃん」
呼吸を落ち着かせて言ったら
「そう?よかった」
と、目を見つめられながら歯を見せて笑った
「でも今度はディズニーね」
「ごめんってー」
「うそうそ、りっくんとデートするんならどこに行くも関係なーし」
相手からの返答がないなと思ってリクヲの方を見ると顔を紅潮させたメガネが
「また絶対行こう」
「そうだね」
りっくんのちょっと抜けたとこが惚れたひとつの理由なのかもしれない
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作者名:しらごり | 作成日時:2019年1月30日 19時