４１ 《臣side》 ページ41
「 和樹、酒入れて 」
和「 …お前飲み過ぎなんじゃねえの？ 」
「 いーから、入れて 」
合宿審査を2日後に控えているのにも関わらず、
俺は毎晩仕事終わりに大量のお酒を飲んだ。
記憶をぶっとばせる、とでも思ってたのかもしれない。
でもそんなことできるはずがなかった。
Aと付き合ってからは行ったことがなかった、
キャバクラやガールズバー。
行って遊べば、Aを忘れられると思った。
元々、お金に余裕があるわけでもなかった俺は、
毎晩持ってるだけの金を使い、
今まで2人の将来のために貯めてた貯金までも、
手をつけてしまうほどだった。
そんな俺を見かねた根達さんが、
俺を静かなBARに誘った。
根「 お前さぁ 」
「 はい 」
根「 今、何を考えてるんだ？ 」
「 今… 」
根「 Aちゃんの気持ち考えたことあるか？ 」
「 Aの気持ち？ 」
根「 あの子がどんな思いで、
お前に手紙書いたのかわかるか？ 」
「 … 」
やっと、こう言われて
Aの気持ちを考えた。
ずっと、俺に言えずに黙って、
それでもオーディション中の俺に
迷惑かけないようにって、
家では笑って、何もないふりして。
根「 別に無理して忘れなくてもいいんじゃないか？ 」
「 そう…なんすかね 」
根「 今のお前のしてること、
Aちゃん裏切ってるのと同じだぞ 」
あれだけ、ずっと応援してくれてた
俺のオーディション。
俺をこうやって踏み出させてくれたのは、A。
「 …大切だからこそ、言えないんです
結婚してください…って… 」
なんのら覚悟もてきてない俺に、
そんなこと言う資格はない。
もっと彼女を安心させることが出来てからでないと。
根「 今Aちゃんのために出来るのって
オーディションに合格して、夢叶えることなんじゃない？ 」
いつか、��臣の夢は私の夢でもある��
って言ってくれたことがあった。
その言葉通り、俺の隣でずっと、
夢に向かって歩いてきた。
根「 オーディションに集中して、
お前の夢叶えて、まずはそれが一番だろ 」
「 はい… 」
根「 俺んちくるか？ 」
「 え？ 」
根「 変なのに使って金無いんだろ 」
「 …すいません 」
根「 オーディションに集中できる
環境を俺が作ってやるよ、 」
それから、Barのバイトを辞めて
オーディション一本に集中することになる。
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ra(プロフ) - こんばんは。いつも作品を拝見させて頂いているものです。いつ も読む度に切なくなります。今まで読んだ作品の中でこの作品はとても素敵な作品だなと思い毎日更新が楽しみです。こちらの作品はハッピーエンドになる予定なのですか？これからも更新楽しみにしています。 (2017年10月25日 17時) (
レス) id: 0628051535 (このIDを非表示/違反報告)
穂香(プロフ) - つづき楽しみにしまくってます (2017年10月25日 15時) (レス) id: 5b2b0affa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O312_nx | 作成日時：2017年10月6日 0時
